大型新作・巨人戦争MOBA『March of Giants』発表。“数千人”の兵士を指揮するドデカ司令官4v4バトル
Amazon Gamesは8月28日、『March of Giants』をSteam向けに発表。本作は巨大な司令官となって兵士を率いる、基本プレイ無料のMOBAだ。

Amazon Gamesは8月28日、『March of Giants』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。また発表にあわせ、北米向けにクローズドアルファの告知がなされた。今後対象地域を広げ、プレイテストをおこなっていくそうだ。
『March of Giants』は4対4で繰り広げられる、基本プレイ無料のMOBAだ。舞台となるのは1900年代初頭の、科学と魔法が入り混じった世界だという。プレイヤーは巨人の司令官となって兵士を率い、荒廃した市街地の戦場にて、敵陣を制圧することを目標とする。戦いの中では、塹壕、戦車、バンカーなどの「バトルワークス(Battleworks)」と呼ばれる戦術的な構造物を立てることもできるようで、MOBAとしてプレイヤーが戦うだけでなく、軍隊の指揮要素も含まれているようだ。

本作をプレイするにあたって、司令官は複数登場。それぞれ得意とする距離やバトルスタイルが変化するようだ。たとえば老兵風のGOLIATHは、敵に向かって弾丸を発射する遠距離攻撃が主体。スキルには指定した敵を攻撃しつつ、敵の被ダメージを増加させるものがある。そのほか、周囲の味方兵士を呼び寄せるもの、敵へと突進しつつ味方兵士も運ぶなどといった、兵士の配置転換を促すサポートのような立ち回りとなるのだろう。
またヘルメットを被った重装の司令官KRAGGはGOLIATHと異なり、近接攻撃がメインだ。KRAGGはパッシブスキルとして、味方の建造物の近くにいるとダメージ軽減を獲得。アクティブスキルとしては、突進して相手をスタンさせたり、敵を引き寄せるエリアを作るものや、味方の回復にも使えるスキルがあるなど、戦闘では前線を張るタンクとなりそうだ。このように異なる特色を持つ司令官を4人組み合わせ、チームとしての戦略を立てていく。スキルには兵士に影響を与えるものもあり、司令官同士のシナジーだけでなく、兵士をどのように動かしていくかという観点からもチームを組んでいく必要があるだろう。

本作を手がけるのはカナダ・モントリオールに拠点を置くAmazon Games Montreal。同スタジオはかつてUbisoftで『レインボーシックス シージ』のクリエイティブディレクターを務めたXavier Marquis氏が率いており、開発スタッフにはMOBAの開発に携わったメンバーもいるという。ジャンルは違えど、『レインボーシックス シージ』の持ち味となっている戦略性に関するノウハウが、本作にも活かされているのかもしれない。
なお本作の発表にあたっては、北米地域を対象としたクローズドアルファテストが現地時間9月3日に開始されることも告知された。Steamストアページでは「アクセスをリクエスト」が表示されており、実際にリクエストできるものの、あくまで北米在住者に限っているとのことで、国内プレイヤーは今回参加できないものと思われる。とはいえ、Amazon Gamesによれば、今後多くの地域でのプレイテストが予定されているといい、アジア地域や日本を対象としたプレイテストも展開されるかもしれない。続報が期待される。
『March of Giants』はPC(Steam)向けに基本プレイ無料でリリース予定。配信時期は未定だ。