大好評SCPマルチホラー『SCP: 5K』大型アプデ配信。“周回推奨”モードや新武器、新異常存在実装のほか、遊びやすさもぐっと向上

ゲームデベロッパーのAffiray Interactiveは8月21日、マルチプレイ対応SCPホラーゲーム『SCP: 5K』に向けて大型アップデート「Discover Program」を配信した。対応プラットフォームはPC（Steam）。ゲーム内インターフェイスは日本語表示に対応している。本アップデートでは、リプレイ性の高い新モード「Discover Program」が実装されたほか、正式リリースに向けた新アイテムやギミックの実装、武器や敵AIの調整を含めた大掛かりな内容となっている。

『SCP: 5K』は、ソロおよびマルチ対応のFPSホラーゲームだ。本作は架空の秘密組織を描いた一連の創作コミュニティ「SCP Foundation」の二次創作作品となっている。プレイヤーはFBIの異常事件課の隊員となり、「異常存在」を確保・収容・保護する「SCP財団」の南極科学施設に侵入することとなる。施設からの連絡が途絶えた理由を解明するため、プレイヤーは施設の深部へと足を踏み入れていく。

『SCP: 5K』は2022年2月23日から早期アクセス配信を開始。その後はメインシナリオ拡充のほか、ウェーブ形式で敵が出現する、PvP対応のサバイバルモード・マップ「Axiom」が実装されるなど、献身的なアップデートが続けられてきた。そんな本作のSteamストアレビューは本稿執筆時点で1万734件中81％を好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。なお直近のレビューにおいてはSCPを題材とした世界観やゲームプレイは好評なものの、ストーリーにおける導線やリプレイ性の薄さ、プレイヤー間での同期ズレによるアイテムの食い違いやクラッシュといった事象などが問題視されてきた。

そんな本作は8月21日、新たに大型アップデート 「Update 0.17: Discover Program」を配信した。「Discover Program」アップデートでは、新たに大幅な要素が追加されたほか、前述の問題にもメスを入れる内容となっている。

まず新たに実装された「Discover Program」は既存のウェーブ方式で敵が出現するサバイバルモードを刷新したもので、ひとつの部屋だったステージを10個の部屋に拡充している。プレイヤーはランダムに出現する異常存在を撃退し、一定ラウンドごとに登場する機械仕掛けの時計SCP-914（別名：Clockworks）に古い武器を変換することができる。変換された武器はチームの達成度に応じて、アップグレードすることができるが、Clockworksの稼働領域を超えると武器が低品質なものへと変貌してしまうこともあるようだ。ハイリスク・ハイリターンなアップグレード要素となっている。なお本モードでは、新たに「イベントシステム」も追加。敵を倒すだけでなく、「ヘッドショットを25回達成する」などのチャレンジ要素も実装されている。

公式パッチノートやDev Blogでは、本作の弱みでもあった「リプレイ性」についても言及されており、本ゲームモードは敵の出現や武器のバリエーションなどで、プレイヤーに新鮮な体験を届けてくれるようだ。さらに本ゲームモードは敵との戦闘がランダムで起きるため、既存のストーリーモードとして位置づけられている「Area-12」よりもリプレイ性が高いとされている。また本モードでは、開発後の調整や問題のあった要素の隔離がキャンペーンモードに比べ容易で、より素早くゲームバランスの調整やバグ修正などができると見込まれている。

このたびの大型アップデートでは、ほかにも「Area-12」における異常存在が木箱などのコンテナから突如として出現するランダム要素、AIの向上、武器の命中率調整、前述されていたストーリー導線の明確化、複数の新武器、射撃用ダミー人形のような新たな異常存在など、かなり大掛かりな追加要素が実装されている。詳しい内容が気になる人は公式パッチノート（英語）を確認されたい。

なお『SCP: 5K』の早期アクセス期間は決められておらず、正式リリースは開発チームが「満足した時」とされている。早期アクセス期間中の価格変更は現在のところ予定されていないが、ゲームのボリューム次第では可変するかもしれないことが明記されているので注意されたい。開発チームは「長期的にプレイできるタイトル」としての確立を目指しており、今後のアップデートにも期待が高まる一作だ。

『SCP: 5K』はPC（Steam）向けに早期アクセスにて配信中。本稿執筆時点で8月26日までの一週間限定セールとして、25％オフの1725円で購入可能（税込）。