「『バイオショック』最新作は絶対出す」と、Take-Twoのボスが断言。“ストーリー大幅見直し”など開発難航中報道を受けて

Take-Two InteractiveのCEO、Strauss Zelnick氏によれば、『バイオショック』の最新作は「絶対に出す」とのことだ。米IGNのインタビューにて明らかとなった。

『BioShock(バイオショック)』シリーズ新作は、2K傘下スタジオCloud Chamberによって2019年より開発中と発表されて以来、音沙汰がなかった。このことについて開発中止の噂も飛び交う中、2Kの親会社であるTake-Two InteractiveのCEO、Strauss Zelnick氏はIGNのインタビューに対し、必ずリリースすると断言している。

『バイオショック』シリーズは、RPG要素を盛り込んだFPSゲームシリーズ。『BioShock』『BioShock 2』では、海底都市ラプチャーで物語が展開。シリーズのアイコン的存在でもあるビッグダディが登場する。2013年にリリースされた『BioShock Infinite』では空に浮かぶ都市コロンビアへと舞台を移し、新たな物語が描かれた。『BioShock』『BioShock 2』はリマスター版が発売されている。

そして2019年には2Kが新設した傘下スタジオCloud Chamberにて“バイオショック4”が開発中であることが発表されていた。その後6年ほど音沙汰がなく、先日Bloombergが関係者証言として報じたところでは、内部レビューにて見直しがおこなわれ、開発責任者が交代すると伝えられていた。証言によると、特に改善が必要とされたのはストーリー面であり、今後数か月かけて改訂されていく予定とのこと。

『BioShock』

そうした中で今回米IGNは、2Kの親会社Take-Two Interactiveの四半期決算発表にともなってインタビューを実施。Take-Two InteractiveのCEOを務めるStrauss Zelnick氏に、Bloombergの報道を踏まえ、“バイオショック4”が開発中止の可能性があるかどうかを訊いた。これに対しZelnick氏は(中止されることはなく)発売されると約束。「疑いの余地なく、心から断言できる(That I can say hand on heart, without question.)」として、リリースを確約した。

一方でZelnick氏は開発が難航していたことも認めている。Zelnick氏によれば、開発過程ではスタジオの経営陣が交代する事態もあり、長い開発期間において浮き沈みがあったようだ。

そしてZelnick氏は昨今ではAAA級タイトルの開発期間が長期化する傾向にあるという言説に同意しつつ、それはエンターテインメント産業の成熟にともない、消費者がより高い基準の品質を求めるようになるからだと分析。そうした需要に応えるために、AAA級タイトルのリリースに時間がかかるようになっているとの見解を示した。『バイオショック』の新作についても同様に、人気を博すシリーズの新作ということもあり、高い品質を実現するために慎重に制作が進められている模様だ。

なお現時点で『バイオショック』シリーズ新作の具体的なリリース時期などは明かされていない。しかし今回Zelnick氏が直接断言するかたちでリリースを約束しており、今後の発表には注目が寄せられることだろう。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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