Steam・魔法少女ローグライトARPG『Starlight Re:Volver』は、Kawaiiし4人マルチできる。そしてかなり歯ごたえのあり[BitSummit the 13th感想]
『Starlight Re:Volver』は、最大4人協力マルチプレイに対応するローグライトアクションRPGだ。魔法のダイバーとなり、夢のような世界「SoMi」に何度も潜っていくこととなる。

日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit the 13th」が7月18日から3日間、京都市勧業館「みやこめっせ」にて開催された。本稿では会場にプレイアブル出展されていた作品の中から、デベロッパーのPahdo Labsが手がける『Starlight Re:Volver』(スターライトリボルバー)を紹介していく。対応プラットフォームはPC(Steam)。
『Starlight Re:Volver』は、最大4人協力マルチプレイに対応するローグライトアクションRPGだ。舞台となるのは科学と魔法が融合した最先端の楽園「ニシ・アイランド・メトロポリス(NIM)」。プレイヤーは魔法のダイバーとなり、お宝であるスタライトリボルバーを求めて夢のような世界「SoMi」に何度も潜っていくこととなる。SoMiの中はルール無用の世界となっており、浮遊島や古代遺跡や星間ステーションなどの幻想的なフィールドがランダム生成されていく。

ポップで可愛い新たなアニメ調表現
試遊版ではプレイを開始すると、3人のキャラクターから選択できた。キャラクターはポップで可愛いアニメ調で描かれており、新たなアニメ調表現と言えるだろう。キャラクターを選ぶとオンラインで繋がったプレイヤーたちが集まるソーシャルハブとなる拠点 NIMの街に降り立つ。フィールドでは見下ろし視点となり、ホバーボードのような魔法の乗り物で街の中を駆け回ることが可能だ。街の中にはさまざまなアクティビティも用意されているようで、『スイカゲーム』のようなミニゲームも確認できた。


街にはゲートがあり、そこから夢の世界「SoMi」にダイブしていく。その際、パーティーを組んでいれば最大4人でダイブすることになり、パーティーを組んでいなくても野良でマッチングされる仕組みだ。筆者の試遊では残念ながら一人でのダイブとなってしまったが、逆に言えばソロでもプレイできるよう設計されているわけだ。知らない人とワイワイ楽しんだり、一人で新たなビルドを試したりなど、気分によって使い分けできそうだ。
本作の特徴として、夢の世界にダイブする際にはアニメさながらの変身シーンがキャラクターごとに用意されている。開発元のPahdo Labsによれば、日本のアニメ「美少女戦士セーラームーン」などに影響を受けているとのことで、この変身シーンからはその一端が垣間見えるだろう。ちなみに男性キャラクターも用意されているため、魔法少女だけでなくあまり馴染みのない魔法少年の変身シーンも拝めるのだ。


ポップな可愛さに反して本格的なローグライトアクション
夢の世界SoMiでは、見下ろし視点のフィールドでいわゆるツインスティックシューター形式で戦っていく。通常攻撃はキャラクターごとに近接メイン、遠距離メインなど異なっており、敵の攻撃はダッシュ操作により回避したり距離をとったりして対応する。フィールド内の敵を殲滅すると、新たな攻撃手段となるスキルや、さまざまな有利効果を付与するバフなどを3択から選択。そして報酬の種類が提示された3つのゲートから次のエリアを選んで進んでいく。開発元は『HADES』に影響を受けたと公言しているため、プレイしたことがあればローグライトアクションとして馴染みのある進行と成長システムだろう。
入手できるスキルは通常攻撃とは別のボタンに配置され、クールダウン制で何度も発動可能。スキルはいずれもカラフルで派手なエフェクトとなっており通常攻撃よりも強力だ。とはいえ、巨大なビーム発動中に移動不可になるといったものもあり、その間は敵の攻撃を避けることができなくなってしまう。使いどころを見極めが重要であると同時に、パーティープレイ前提のスキルとして用意されているのかもしれない。


そうして先へと進んでいくと多数の敵に囲まれて、あえなくゲームオーバーとなってしまった。ソロプレイでは非常に歯ごたえのある難易度という印象だ。しかしながら、マルチプレイにおいては力尽きてもチームメンバーが生き返らせるシステムも用意されている。パーティーで連携すればヘイトも分散するため、ソロで苦戦したボスなども撃破しやすくなりそうだ。
今回の試遊はゲームオーバーで終了となったが、SoMiでは複数の素材などを入手しており、拠点のNIMでは装備品をクラフトしたり、キャラクターのパワーアップなどもできるようだ。何度も挑み続ければソロでも攻略できるようになっていくことだろう。とはいえ、本作の魅力はやはりマルチプレイにあるように感じた。ソロでも派手なエフェクトと歯ごたえのあるアクションが楽しめたが、それが最大4人のマルチプレイになれば画面を埋め尽くすほどのド派手なエフェクトで敵を蹴散らす爽快感が味わえそうだ。

開発を手がけるPahdo Labsはニューヨークを拠点とする33名のインディースタジオだ。カプコンやバンダイナムコに在籍経験のあるアニメ好きのチームであることが公言されており、プレイヤーの心を掴む記憶に残るアニメの世界を作り上げることを目指しているとのこと。トレイラーでは日本語詞によるポップなテーマ曲も採用されている。興味のある方はチェックしてみるといいだろう。
『Starlight Re:Volver』はPC(Steam)向けに、2025年第3四半期に早期アクセス開始予定。早期アクセス期間は1~2年程度と予定されている。