基本プレイ無料“街”オープンワールド『NTE』で始めるもうひとつの人生。「ゲーム内でタワマンを買おう……としたけど金がないので内覧してみた」

筆者は、異象ハンターの仕事でコツコツと貯めたファンス(ヘテロシティの通貨)を握りしめて街へ出る。目的地はヘテロシティの不動産屋、「レオンホームズ」。

Perfect World Gamesは7月3日から7月17日の間、『NTE: Neverness to Everness』のクローズドベータテスト「収容テスト」を実施した。本作の魅力をお伝えする「ヘテロシティ生活日記」第3回となる今回は、都市生活の醍醐味が味わえるヘテロシティの物件を紹介する。

『NTE: Neverness to Everness』は、Unreal Engine 5で開発中のオープンワールドRPG。基本プレイ無料形式で配信予定。開発はHotta Studioが担当。現時点で告知されている対応プラットフォームは、PS5/PC/モバイルだ。

NTE: Neverness to Everness』の舞台となるのは、異象(アノマリー)と人間が共存する大都市ヘテロシティ。記憶を失いヘテロシティに流れ着いた主人公は、ひょんなことから巻き込まれた異象事件を見事に解決。その異象に対する能力の高さを買われて、骨董品屋エイボンの異象ハンターとなり、ありとあらゆる異象に関する依頼を解決していく。

夢のマイルーム

ヘテロシティに来てからしばらくが経ち、異象ハンターの仕事もかなり板に付いてきた。多くの出会いにも恵まれて、公私ともに充実しつつある。1つ気になることがあるとすれば、住居についてだろうか。現在住んでいるのは、仕事場である骨董品屋エイボンの寮の一室。作りや広さなどに不満はないが、職場の敷地内に住んでいるというのはどうも落ち着かない。仕事場の人々とは良い関係を気づけているとは思うが、やはりリラックスの時間は仕事から切り離されたものであってほしいものだ。

このままではいけない。そう思った筆者は、異象ハンターの仕事でコツコツと貯めたファンス(ヘテロシティの通貨)を握りしめて街へ出る。目的地はヘテロシティの不動産屋、「レオンホームズ」。ヘテロシティ中の物件が集まるここならば、筆者が理想とする物件が見つかるはずだ。

ざっと目を通したところ、「絵空町」の物件が気に入った。値段も18万ファンスとお手ごろで、なおかつ雰囲気もよい。購入後、即日入居できるのも魅力的だ。実際に見てみたところ確かに広い物件ではないが、そのほどよい狭さが逆にくつろげる雰囲気を醸し出している。

そのままでは若干殺風景に見える部屋も、街で購入できるインテリアを設置すれば自分好みに変えていける。好きなだけくつろげる自分だけの空間を手に入れる目的は、見事達成された。

部屋には、通常の家具に加えて異象事件を解決することで入手できる「異象家具」も設置されている。これらは基となった異象に関連する特殊な能力を持っており、都市での生活や異象ハンターの仕事を手助けしてくれるのだ。

賃貸ではなく物件の購入という思い切った買い物ではあったが、結果としては大成功。部屋を持つことで、この街で暮らしていくという決心も一層強まった。こうなってくると、ほかの物件も気になってくるというもの。再びレオンホームへ向かい、残りの4つの物件も紹介してもらうことにした。

橋間地の繁華街のど真ん中、くつろぎ空間

絵空町よりもヘテロシティの中心部に位置する橋間地のこの物件は、あちらと比べて10倍ある価格に見劣りしない高級感に溢れている。専用の執事までおり、そのサービスも一流。街を一望できるバスルームに至っては、むしろ高さと恥ずかしさでくつろげないのでは……などと思ってしまうほど。価格は180万ファンス、頑張って仕事に励めば夢ではない金額だ。

急ぎの用があれば、ベランダから街へ緊急出勤することもできる。各物件はファストトラベルが可能なので、移動の拠点としても便利だ。

広々とした空間が贅沢に広がるミゲル区の物件

続く物件は、ミゲル区のランドマーク「アッパレタワー」の目の前という圧巻のロケーションにある。大理石張りの床、家族全員を集めても埋まらないソファー、空間の使い方があまりにも贅沢すぎるベッドルームなどに囲まれていると、リラックスというよりはちょっとした緊張感を覚えてしまうのは筆者だけだろうか。価格は320万ファンスとかなりのお値段だが、それに見合う価値は間違いなくある。

大都会ニューホランドを見下ろすラグジュアリー空間

お次はヘテロシティの心臓部、ニューホランドの物件へ。大都会の高層ビルの頂上のお部屋、しかも2階構造とのことで、ここまでくるともう怖いもの見たさが勝つ。深呼吸を一度して、いざ内覧へ。

さすがにテレビが大きすぎる、などと思っていたら……
2階にも同じサイズのテレビが。ヘテロシティのお金持ちは、手加減という言葉を知らないようだ。

筆者の言葉では語りつくせないラグジュアリー空間が、そこには広がっていた。空間自体がアートとして完成されており、ここに自分で選んできたインテリアなどを置いた日にはこのアートを破壊した罪で罰せられてしまうのではないかなどという考えまで浮かんでくる。価格は780万ファンス、そろそろ実感の湧かない金額となってきた。傷1つ付けぬよう、逃げるように内見を終える。

なんと屋上にはヘリポートまで完備。タワマンの最上階というロケーションを、もっとも贅沢な形で活かしている

ヘテロシティの頂点へ

再び橋間地に戻り、最後の物件へ。街中にあった橋間地のもう1つのお部屋とは違い、この物件は自然豊かな「エメラル丘」の頂上に位置している。物件紹介には「全面テラス窓」、「ヘテロシティを見下ろすスペシャルな光景」、「大自然の秘境を独り占め」などといった貧乏人を脅すような文言が並ぶが、ここでひるんではここまでの道のりが無駄となる。覚悟を決め、内覧へ向かう。

もはや遠回しな表現は無用だろう、ここはヘテロシティの頂点だ。現実離れしながらも落ち着きを感じさせる内装は、地上の楽園と言ってしまっても過言ではないだろう。価格は2880万ファンス。高いと感じるかもしれないが、お金を出すだけでこの世の天国に住めるのだからむしろ安いものだろう。

そういえば、下に続く階段をまだ見ていなかった。最後に覗いて行こう。

あれ、駐車場?おかしいな、マンションの一室に駐車場なんてあるわけが……
ん?
え?
ここってもしかして、一軒家?マンションじゃなくて?

ファストトラベルで部屋に直接来ていたため、建物の全貌の確認が最後になったことが仇となった。どうやら筆者は、ヘテロシティの自然を文字通り“独り占め”できる物件の内覧に来ていたらしい。こんなところに住もうなどと少しでも考えていた、自分のおこがましさに身震いする。

気恥ずかしさを打ち消すべく、急いで絵空町の我が家へファストトラベル。部屋をカスタマイズし、フィギュアケースにガチャガチャで獲得したヒーローフィギュアを並べていると、じきに気分も落ち着いてきた。やはり人間分相応が一番ということが身に染みて学べた、今回の内覧だった。

NTE: Neverness to Everness』はPC/PS5/モバイル向けに基本プレイ無料で配信予定だ。

Daijiro Akiyama
Daijiro Akiyama

ゲームをすることと、ゲームの話をしたり聞いたりすることが同じぐらい大好きです。

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