FBIが、Nintendo Switch などの海賊版大手7サイトを「根こそぎ解体した」と発表。被害額は3か月間で約250億円

米連邦捜査局(FBI)のアトランタ支局は日本時間7月12日、人気ゲームの海賊版を扱っていた複数のWebサイトを差し押さえたことを発表した。

米連邦捜査局(FBI)のアトランタ支局は日本時間7月12日、人気ゲームの海賊版を扱っていた複数のWebサイトを差し押さえたことを発表した。今回取り締まられたサイトは合計7サイトにもおよぶという。

今回の発表に先だって、日本時間7月11日未明に、nsw2u.comなどの海賊版ソフトを扱うサイトが閉鎖されたことがユーザーにより報告され、Torrent Freakなどの海外メディアに報じられていた(関連記事)。閉鎖されたサイトにアクセスすると、FBIによる捜査の一環として、ジョージア州北部地区の米国連邦地方裁判所の令状に基づき、ドメインの差し押さえがおこなわれたことが表示されるようになっていた。

そして今回、FBIアトランタ支局は海賊版ソフトを扱う複数のWebサイトを差し押さえたことを公式サイトなどで改めて報告している(Game*Spark)。それぞれドメインの差し押さえにくわえて、サイトのインフラも解体されたという。

差し押さえなどがおこなわれたのは先述したnsw2u.comを含む計7サイト。これらのサイトは4年以上にわたって運営されていたそうで、中には発売前の期待作の海賊版ソフトが扱われることもあったという。またFBIの発表によると、今年2月28日から5月28日にかけて合計320万回の海賊版ソフトのダウンロードが実施され、推定被害額は1億7000万ドル(約250億円)にのぼるとのこと。

ちなみに今回ドメインが差し押さえられたサイトには、FBIによるバナーが表示されるようになっている。差し押さえがFBIと、オランダの捜査機関FIODとの連名でおこなわれたことが確認可能だ。このたびの発表では、改めてFIODの捜査協力への感謝も綴られている。

なお今回差し押さえがおこなわれたうち、nsw2u.comはNintendo Switch向けの海賊版ソフトを扱う大規模サイトであったことが伝えられている。近年米任天堂はNintendo Switch 向けの海賊版ソフトやそれらを起動するための本体の改造について、業者や紹介サイトに対して厳しく対応してきた。一方で海賊版ソフトを扱うサイトについては依然として一部存在し、莫大な被害をもたらしていたようだ。このたびついにFBIにより摘発に至っており、今後も取り締まりが強化されることが期待される。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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