アクワイア、なんとアラブ系スタジオとタッグ締結。“アラブの熱烈ゲーマー実業家”と共に新作ゲーム3本一気に開発へ

アラブ首長国連邦に拠点を置くゲームパブリッシャー兼デベロッパーのRed Dunes Gamesは7月14日、株式会社アクワイアとの複数年にわたる共同開発契約を締結したことを発表した。

アラブ首長国連邦(UAE)に拠点を置くゲームパブリッシャー兼デベロッパーのRed Dunes Gamesは7月14日、株式会社アクワイアとの複数年にわたる共同開発契約を締結したことを発表した。

アクワイアは、『侍道』シリーズなどの開発元として知られる日本のゲーム会社だ。近年ではスクウェア・エニックスとの共同開発で『OCTOPATH TRAVELER』シリーズなどを手がけてきたほか、『霧の戦場のヴェルディーナ: C.A.R.D.S. RPG』など自社パブリッシングの小規模開発作品も展開している。

今回アクワイアが共同開発契約を結んだRed Dunes Gamesは、UAEのアブダビに拠点を置くパブリッシャー兼デベロッパーだ。CEO兼クリエイティブディレクターを実業家のスルタン・ダルマキ氏が務めている。同氏は、幼少期から日本のゲームを遊んで育ってきたという熱烈なゲーマーだ。Red Dunes Gamesでは、クラシック・ノスタルジックかつスリルや新たな可能性も秘めているといった傑作の要素を踏まえて、昔ながらのゲームの魅力を現代に蘇らせることを目指しているという。

Red Dunes Gamesは過去に、元SNKプレイモア(現SNK)の石黒しなの氏が代表を務めるKOHACHI STUDIOと、アクションシューティングゲーム『Black Finger JET(ブラックフィンガージェット)』の共同開発契約を締結。資金難であった同スタジオに“信じられないほどの好条件”で支援がおこなわれたという(関連記事)。

今回はそんなRed Dunes Gamesがアクワイアと共同開発契約を結んだ格好だ。幕開けを飾るプロジェクトとして、怪獣バトル「Project Tremor」、ダークファンタジーの狩猟劇「Project Umbra」、疾走する列車を舞台に展開するスパイサスペンス「Project Shadowcar」の開発がすでに進行中(それぞれコードネーム)。強力なタッグ結成で、アクワイアがどのような作品を創出していくのかにも期待がかかる。なお契約締結にあたってのダルマキ氏、およびアクワイア代表取締役社長である遠藤琢磨氏のコメントは以下のとおり:

スルタン・ダルマキ氏:
アクワイアは、深い創造性を持つ、まさに伝説的なスタジオです。そんな彼らと共に、次世代のオリジナルゲームを創り上げていけることを大変光栄に思います。 今回のパートナーシップは、物語が文化を越えて広がり、イノベーションに地域の壁が存在しないことを示すものです。 そして、ゲーム業界の未来は、まさに国境を越えたコラボレーションの中にあると、私たちは信じています。

遠藤琢磨氏:
私たちアクワイアは、これまでも“日本発のオリジナリティ”を大切にゲーム開発を続けてまいりました。今回、Red Dunes Gamesという素晴らしいパートナーと出会い、グローバルに新たな挑戦ができることを大変嬉しく思っております。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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