『ドンキーコング バナンザ』ディレクターは元スクエニ・Luminousの高橋和也氏。オープンワールド開発経験のあるベテラン

『ドンキーコング バナンザ』について、ディレクターを元Luminous Productionsの高橋和也氏が務めることが明かされた。

任天堂からNintendo Switch 2向けに7月17日に発売予定の3Dアクションゲーム『ドンキーコング バナンザ』。本作のディレクターについて、米IGNのインタビューより、元Luminous Productionsの高橋和也氏が務めることが明かされた。

本作は、『ドンキーコング』シリーズの最新作だ。舞台となるのは、深さごとにまったく異なる景観の階層(エリア)が広がる地下世界。主人公のドンキーコングは黄金のバナナを求めて、相棒の少女ポリーンと共に冒険する。ドンキーコングのパワーで地形を自由に破壊でき、またポリーンの歌声によってドンキーコングがシマウマやダチョウの姿に変身し、新たなアクションが可能になるゲームプレイなどが特徴となっている。

そんな本作について、米IGNは7月10日、開発者インタビューを公開した。同誌はプロデューサーの元倉健太氏と、ディレクターの高橋和也氏に、本作の開発のきっかけなど、裏話を訊いている。

元倉健太氏は『ポケモンスタジアム2』で2DCGデザイナーを務め、『ピクミン』や『スーパーマリオギャラクシー』『ドンキーコングジャングルビート』などでキャラクターデザインを担当していた。近年ではディレクターとして『スーパーマリオ オデッセイ』に携わっていた。

一方の高橋和也氏は、2020年より任天堂に在籍しているスタッフだ。一方ゲーム開発者としてはベテランで、かつてセガやスクウェア・エニックスに在籍し、『ファイナルファンタジーXV』のクエストデザインなどを担当していた。その後、かつてスクウェア・エニックス傘下の子会社として『フォースポークン』を開発していたLuminous Productionsを経ており、オープンワールド作品の開発に参加した実績のある人物といえる。そんな同氏が任天堂で『ドンキーコング バナンザ』のディレクションを務めているかたちだ。

高橋氏はインタビューの中で、『ドンキーコング バナンザ』のレベルデザインにおいて「破壊の連続性(the continuity of destruction)」を重視したことを説明している。本作ではステージ全体がボクセル技術で構成されており、それぞれを破壊できる点が持ち味。そしてたとえば見つけたものを拾って投げると、壁が壊れてその奥に何か面白いものが見つかり、さらに奥の壁を壊すとまた別のアイテムやエリアにたどり着くといった作りになっているそうだ。破壊が次々と繋がるデザインになっているという。

本作については、メディアによるプレビュー記事が解禁された7月1日に、『スーパーマリオ オデッセイ』と同じチームである任天堂企画制作本部の第8プロダクション(元東京制作部)が開発を担当したことがEurogamerの質問によって明かされていた(関連記事)。今回はさらにプロデューサー、ディレクターとプロジェクト幹部の情報が明かされたかたち。オープンワールドのゲームタイトルの開発に携わった経験のある高橋氏が携わることもあり、各階層がオープンなつくりとみられる『ドンキーコング バナンザ』にノウハウが活かされているのだろう。

なおIGNのインタビュー内では元倉氏と高橋氏により、ほかにもさまざまな開発秘話が語られている。英文ではあるものの、興味のある人はチェックしておくといいかもしれない。

ドンキーコング バナンザ』は、Nintendo Switch 2向けに7月17日に発売予定だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

記事本文: 1348