高評価・少女と悪魔の復讐ADV『被虐のノエル』Steam版、新アプデで「決定版」に刷新。本体だけで全エピソードを遊べる&リメイク版仕様に

Vaka Game Magazineは7月10日、Steamにて配信されていた『被虐のノエル S1-7』を『被虐のノエル Complete Edition』へアップデートした。

Vaka Game Magazineは7月10日、Steamにて配信されていた『被虐のノエル S1-7』を『被虐のノエル Complete Edition』へアップデートした。シーズン1から7の内容は、コンソール版の内容へと進化。DLCとして配信されていたシーズン8以降のエピソードも、『被虐のノエル Complete Edition』を買うだけで遊べるようになっている。

『被虐のノエル』は、すべてを失った少女が悪魔と契約して復讐を果たそうとする、伝奇アドベンチャーゲームである。本作の舞台は、代償と引き換えに願いを叶える悪魔や、彼らと契約した魔人が存在する世界。主人公ノエル=チェルクェッティは、ピアニストの家に生まれ育った少女だ。ノエルによって、ピアノで一番であることは当然であり、義務でもあった。しかしある日、ノエルはラプラス市のピアノコンクールで最優秀賞を逃す。ノエルが結果に困惑する中、市長のバロウズが登場。ノエルが市長との取引場所へ向かった先には、手足を代償とした悪魔との契約が待っていた。すべてを失ったノエルは、悪魔カロンとの契約によってバロウズへ復讐を始める。契約と引き換えに何かを得た魔人たちも登場。すべてを失った少女と奇妙な悪魔による、復讐譚が繰り広げられる。

ゲームプレイとしては、基本的にはアドベンチャーゲームとなっている。潜入時にはステルス、魔人との対決ではアクションなど、シーンにあわせたゲームプレイも展開。少女ノエルを中心とした熱い物語も特徴だろう。本作は、国内のインディーゲーム開発者カナヲ氏が手がけている。2016年に最初のエピソードがフリーゲームとして公開され、メディアミックスやコンソール向けのリメイク版なども展開。2023年4月に公開されたseason final後編で完結となっていた。なお現在は、フリーゲームとしての公開は終了となっている。

Steam版『被虐のノエル S1-7』は、英語や中国語(簡体字)に対応したバージョンとして、2018年5月に有料でリリースされた。ゲーム本体には、シーズン1からシーズン7までを収録。以降のエピソードや特別編「Season 3.5」については、有料のDLCとして追加される形で配信されてきた。

今回はそんなSteam版『被虐のノエル S1-7』がアップデートされて、決定版『被虐のノエル Complete Edition』となった。内容の変化としては、まず本体に収録されていたシーズン1から7の内容が、コンソール向けにリリースされたリメイク版の内容へアップグレードされた。演出の強化や追加のカットシーンなどを含むバージョンが、PCでもプレイできるようになった。

またシーズン8からFinal、特別編についてもゲーム本編に収録となり、DLCを追加で購入しなくとも全エピソードがプレイ可能。ランチャーを通して、全コンテンツが遊べるようになっている。価格は税込1500円のまま据え置き。『被虐のノエル』の全エピソードとコンソール向けのリメイク版の内容が、Steam版の本体のみの購入で遊べるようになったわけだ。


『被虐のノエル Complete Edition』は、PC(Steam)向けに通常価格税込1500円で配信中。7月24日まではセールが実施されており、30%オフの税込1050円で購入できる。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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