“残酷王様ゲーム”『スルタンのゲーム』売上100万本突破。リリース3か月でのスピード大台達成、命令失敗で即処刑の過酷宮廷生活カードゲーム
2P Gamesは7月10日、Double Crossが手がける『スルタンのゲーム』の販売数が100万本を突破したと発表。リリースからおよそ3か月での大台達成となっている。

パブリッシャーの2P Gamesは7月10日、Double Crossが手がける『スルタンのゲーム』の販売数が100万本を突破したと発表した。本作は今年の3月末に発売された作品。リリースからおよそ3か月での大台達成となる。
『スルタンのゲーム』はターン制のカードゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。本作の舞台となるのは中東風の王国。主人公はスルタンに仕える家臣である。主人公は命令により、出たカードの内容を7日以内に達成しなければ処刑される、恐ろしいゲームに挑むことになる。

ゲームプレイでは、スルタンカードによって課されるチャレンジを達成しながら、過酷な宮廷生活を生き抜いていくことになる。スルタンカードは色欲・散財・征服・殺戮の4種類が存在。たとえば色欲は誰かと情事にふければ達成でき、殺戮はその名のとおり誰かを殺せば達成できる仕組みである。
ただし本作は登場人物含め、すべての存在に等級が存在。より等級の高いスルタンカードを達成するには、それなりのチャレンジが必要となる。たとえば最高ランクの殺戮カードは、普通の相手を殺しただけでは達成できない。王国の最重要クラスの人物を殺める必要がある。
スルタンの命令により、チャレンジにまつわる行為については主人公は罪に問われないことになっている。しかし人々の感情は別問題であり、横暴なスルタンと主人公のおこないへの不満は日に日に高まっていく。スルタンの命令に従い残酷なゲームを続けるのか、あるいは密かに反乱を企むのか。カードゲームをこなしつつ、分岐する物語を進めていくのだ。

そんな『スルタンのゲーム』の販売本数が100万本を突破したことが発表された。今年の3月31日にリリースされた作品。販売開始からおよそ3か月ほどでの大台達成となる。本作はSteamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約1万7500件中94%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。残酷で退廃的なストーリーや、カードゲーム部分の戦略性が高い評価を受けており、好評がそのまま売上に結びついたかたちだろう。
またSteamレビュー統計サイトSteam Scoutによると、ユーザーレビューのおよそ92%が中国簡体字によるもの。本作は中国向けのクラウドファンディングサイト「摩点(Modian)」にて資金調達され、リリースされた経緯がある。中国語圏から寄せられている圧倒的な支持が、売上を大きく押し上げたようだ。とはいえ他言語でのレビューも好評率は高く、総じて95%前後の高評価を獲得。ゲーム内容は地域に限らず、高く評価されていることがうかがえる。
開発・販売元は100万本突破の発表にあわせて感謝の言葉を伝え、今後も本作のアップデートを続けていくと声明。登場キャラクターの個別ストーリーや新エンディング、後日談などを強化していく予定と伝えている。勢いを見せている本作のさらなる発展も期待されるところだ。
『スルタンのゲーム』はPC(Steam)向けに配信中だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。また本作は11日午前2時に終了予定のSteamサマーセールに参加しているが、100万本突破を記念して独自にセールを延長予定とのこと。7月24日まで、定価の15%オフとなる税込2380円で購入できるそうだ。