オンボロマンション管理人シム『Janitor Simulator』発表。「間に合わせ修理」などでほどほどにサボる適当生活、ただサボりすぎには“制裁”の影も
FreeMindは7月4日、『Janitor Simulator』をSteam向けに発表。本作は2025年にリリース予定で、日本語に対応する見込み。本作ではプレイヤーは集合住宅管理人として、ほどほどにサボりつつ働く。

パブリッシャー/デベロッパーのFreeMindは7月4日、『Janitor Simulator』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2025年内に配信予定。ストアページの表記によると、ゲーム内は日本語表示に対応予定だ。
本作は古びた集合住宅の常駐管理人として働くシミュレーションゲームだ。プレイヤーはあまりやる気がない労働者として、入居者の要望を満たしていく。掃除や修理をほどほどにこなしながら、クビにならない程度に仕事にいそしむのだ。

『Janitor Simulator』のゲームプレイは一人称視点で展開される。舞台となる集合住宅はかなり老朽化が進んでおり、あちこちが壊れかけているようだ。水漏れが起きたり床に穴が空いたりと、トラブルは日常となっている模様。プレイヤーはこうした問題を、ドライバーやダクトテープといった限られた道具のみを使って、なんとかしていくことになるという。根本的に解決するというよりは、間に合わせの修理で日々をしのいでいくかたちになるようだ。
ただし本作には「不条理メーター」なるものが存在。修理が“創造的”すぎるとメーターが上がり、世界がより奇妙な場所になっていってしまうという。詳細は不明だが、修理があまりに“やっつけ”すぎるとなにかよくないことが起きるようだ。本作には入居者からの評判といったシステムも存在するとのことで、やる気のない管理人に対して住民から罵声が飛んだりするのかもしれない。
また本作には掃除要素も存在するとのこと。モップをかけたり雑巾で拭いたりして、汚れているところはきれいにしなくてはならないようだ。とはいえ本作トレイラーの概要欄には、「モップはオプション(the mop is optional)」という説明がある。こちらも詳細は不明ながら、できるだけ手を抜きつつ仕事をすませる“創造的”なアプローチも用意されているのかもしれない。いずれにせよ本作の最大の目的は、定時である午後4時までなんとか働いたふりをして、時間になったらさっさと退勤することになるようだ。

本作を手がけるFreeMindはポーランド・クラクフに拠点を置くゲームスタジオだ。過去には『Farmer’s Life』や『House Builder』などお仕事シム系の作品を中心に、さまざまなゲームを手がけている。そうした同スタジオの新たなラインナップとして、ちょっとコミカルなお掃除・修理シムである本作が打ち出されるかたちとなる。
ちなみに本作を発表するトレイラー動画には、「不条理なスラヴ人のダクトテープヒーロー・シミュレーション(Absurd Slav Duct Tape Hero simulation game)」という副題が付けられている。本作のような「なんでもダクトテープで即席修理する、やる気の感じられない管理人」というのは、“東欧あるある”なのかもしれない。ポーランドに拠点を置く同スタジオが、同国の住居管理人らに抱いているちょっとしたフラストレーションとリスペクトを、誇張しつつユーモアたっぷりに描いた作品になるのだろう。
『Janitor Simulator』はPC(Steam)向けに、2025年内に配信予定だ。ストアページの表記によると、ゲーム内は日本語表示に対応予定。