キノコ娘育成ゲーム『Mushroom Musume』「ほぼ100%好評」の熱い反響。かわいい見た目にダークな展開も秘めた重厚ストーリー子育て
Mortally Moonstruck Gamesは6月21日、キノコ娘育成ゲーム『Mushroom Musume』をリリースした。すぐさま数多くの好評が寄せられている。

デベロッパーのMortally Moonstruck Gamesは6月21日、キノコ娘育成ゲーム『Mushroom Musume』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam/itch.io)。本作はリリースから大変な好評を博している。
『Mushroom Musume』はプレイするたびに違ったキノコ娘を育てられるビジュアルノベル風の育成ゲームである。プレイヤーは子どもを育ててみたいという願望を持つ世捨て人。ある日、森の魔女がこの願いを聞き届け、プレイヤーに土の壺を与える。壺からはキノコが生え、育て方によって人間に近いさまざまな姿に変化する。プレイヤーはこうして、キノコを一人の娘として育てることになる。

ゲームプレイは大まかに2つのパートに分かれている。親としてキノコ娘を育てる世捨て人パートと、キノコ娘としてさまざまな出来事を経験するキノコ娘パートである。キノコ娘はDampness(湿り気)、Mycelium(菌糸)、Robustness(堅牢性)、Potency(効力・毒性)、Humanity(人間性)という5つのパラメータを持ち、プレイヤーの選択によってこれらの値が変化し、どんなキノコ娘に育つかが決まっていく。
キノコ娘の育成が完了したら、キノコ娘パートがスタートする。プレイヤーはキノコ娘として実際にいろいろな経験をすることになる。育成完了時のパラメータはあくまで初期値であり、ここからはキノコ娘としての行動によりパラメータが変化していく。行動の際にはダイスロールをおこなうことがあり、ダイス目とパラメータによって成否が変わるなど、TRPG的な要素もある。
両パートを合わせても1周のプレイは30分程度。パラメータによってキノコ娘の姿形が変わるだけでなく、思考や反応、取れる行動までさまざまに変化するため、プレイするたびに毎回違った物語が展開される。また、キノコ娘を育てるたびに「Spores(胞子)」を獲得することができ、庭をアップグレードしてより良い環境でキノコ娘を育てられるようになったり、レアアイテムを入手することができる。恒久的な強化要素もあるわけだ。キノコ娘たちの図鑑もあり、コレクションのように楽しむこともできる。


そんな『Mushroom Musume』はリリースから好評を博しており、本稿執筆時点で寄せられているSteamユーザーレビューは100件以上、そのうち99%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。本作には18万ワード以上という膨大なストーリーと30種類以上のエンディングが存在し、何度も繰り返しキノコ娘を育成し、キノコ娘の「人生」もとい「菌生」を味わうことができる。ストーリーの中にはダークなテイストなものやシリアスなものもあり、キノコ娘のかわいらしい姿に惹かれて購入したら、思った以上に重厚なストーリーで夢中になったというレビューも散見される。
本作を手がけたMortally Moonstruck Gamesは、アメリカ太平洋岸北西部に拠点を置くインディーゲームデベロッパーである。中心メンバーはプログラムなどゲーム開発面を担当するAutumn Greenley氏と、イラストやストーリーなどのアート面を担当するElita氏の2名。2022年夏のゲームジャムイベントへの参加作品として本作を開発し、その後、約3年間に渡ってアップデートを続けてきた。少しずつ大事に育てられてきた世界観とかわいいキノコ娘たちが好評につながっているのだろう。
こうしたストーリー重視の作品でありながらも、本作は本稿執筆時点で対応言語は英語のみ。筆者がプレイする限りでも、一定の英語力を求められる内容となっていた。日本語対応を望む場合はウィッシュリストに登録しておくのも良いかもしれない。
『Mushroom Musume』はPC(Steam/itch.io)向けに配信中。Steamでは定価の税込1700円で購入可能だ。