妖怪育成オートバトルRPG『妖之郷』正式リリース。ハウジング島など追加要素もりだくさん、高評価・集団バトル冒険ゲーム

NPC Entertainmentは6月19日、モンスター育成オートバトルRPG『妖之郷(あやかしのさと)』を正式リリースした。物語の完結編など、さまざまな新要素が実装されている。

パブリッシャーのNPC EntertainmentとデベロッパーのRAYKA STUDIOは6月19日、『妖之郷(あやかしのさと)』を正式リリースした。バージョン1.0ではついに物語の完結編が実装されたほか、ハウジングが楽しめる島やドット絵RPGのミニゲームなど、さまざまな要素が追加されている。

『妖之郷』は妖怪を集めて育てるRPGだ。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。東洋風のファンタジー世界を舞台に、プレイヤーは邪悪な妖怪と戦いながら冒険をおこなう。

本作の世界ではもともと人間と妖怪が共存していたが、あるとき「黒い月」が発生。大陸に闇の力が広がり、一部の妖怪は邪妖と呼ばれる存在に変化してしまった。プレイヤーは駆け出しの妖使いとして旅をし、300種類以上存在する妖怪を集めながら、邪妖たちと戦っていく。

バトルは多数の妖怪が入り乱れる集団戦として展開される。原則として自動的に進行するオートバトル形式となっており、いわゆるタンク役やアタッカーの妖怪などを組み合わせてパーティーを組むことになる。妖怪たちにはそれぞれ種族ごとに固有スキルが設定されているほか、個体ごとに異なる特性や能力が存在。シナジーが重要なバトルとなっている。

また本作のマップは疑似オープンワールドとなっており、バトルのほかにもさまざまなコンテンツが存在。村づくりや釣り、耕作といった要素があり、冒険中に助けた職人を招くことで村の施設が発展していく。また捕まえた妖怪を働かせることも可能である。

そのほか、今年3月の大型アップデートで追加された別モードとして「郷の守衛戦」が存在する。同モードはローグライク&タワーディフェンス要素を組み込んだモードで、村を守りながらランダムで出現する妖怪を捕獲し、戦いを繰り返す。ランダム性が強く、繰り返し遊べるモードとなっている。

本作は、2024年7月にPC(Steam)向けに早期アクセス配信が開始された。Steamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約2200件のうち91%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。また今年の3月には売上が10万本を突破したことが報告されるなど、人気を得ているタイトルである(関連記事)。

Steamユーザーレビューでは、数百種類のモンスターを集めていくゲームプレイから、『ポケモン』シリーズに本作をなぞらえつつ評価する声が複数投稿されている。また『妖之郷』の独自性として、本作は複数戦を中心とするオートバトルであることが挙げられる。妖怪たちのロールや相性を考慮しつつ、パーティー全体の戦術を練り上げる必要があるのだ。そうしたバトルの戦略性も踏まえて、本作の持ち味を評価する声が寄せられているかたちだ。

そんな『妖之郷』が今回正式リリースされた。バージョン1.0では、新たなメインストーリーが追加。本作の物語の完結編が実装された。プレイヤーは世界の命運を賭けて、いよいよ最終決戦に挑むことになるそうだ。また新要素として、カスタマイズホーム(自宅島)が実装。地形や飾り付けを自由に変更できる島となっており、ドラゴンメイドとともに島づくりを楽しむことができる。そのほか13種の新たな妖怪が追加され、また獲得経験値を全体的に増やすなど、遊びやすさを増す調整もおこなわれている。

また正式リリースを記念して、無料DLCも同時配信されている。同DLCは、ドット絵スタイルのミニRPGを本編に追加するもの。エイプリルフールに架空ゲームとしてポストされた内容が、実際に遊べるミニゲームとして実装されたかたちのようだ。内容は主人公の過去を知ることができる物語となっており、レトロゲーム風の体験を楽しむことができる。バージョン1.0の追加・変更点は多岐に渡るため、詳細については公式パッチノートを確認してほしい。


『妖之郷(あやかしのさと)』はPC(Steam)向けに配信中。ゲーム内は日本語表示に対応している。また6月27日までリリース記念セールがおこなわれており、定価の20%オフとなる税込1759円で購入可能だ。

Akihiro Sakurai
Akihiro Sakurai

気になったゲームは色々遊びますが、放っておくと延々とストラテジーゲームをやっています。でも一番好きなのはテンポの速い3Dアクションです

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