圧倒的好評・本格パルクールゲーム『Rooftops & Alleys: The Parkour Game』正式リリース&大型アプデ到来。マルチプレイ対戦モードや新マップなどどっさり実装

Radical TheoryおよびShine Groupは6月17日、『Rooftops & Alleys: The Parkour Game』をSteamにて正式リリースした。「圧倒的に好評」ステータスを得ているパルクールアクションゲームだ。

Radical TheoryおよびShine Groupは6月17日、MLMEDIAが手がけるパルクールアクションゲームRooftops & Alleys: The Parkour Game(以下、Rooftops & Alleys)をSteamにて正式リリースした。なお本作は海外Nintendo Switch/PS5/Xbox Series X|S向けにも現地時間6月17日にリリースされる見込み。

『Rooftops & Alleys』はさまざまな場所をパルクールで駆け抜けるアクションゲームである。アクションゲームの一要素としてパルクールがあるのではなく、パルクールアクションそのものに焦点を当てているのが特徴だ。プレイヤーはビルの屋上やコンテナ船など、6つのマップを自由に駆け回ることができる。マップの各地に点在しているタイムアタックなどのチャレンジを攻略していくシングルプレイモードのほか、最大4人までのマルチプレイにも対応している。トリックアクションを決め、爽快なパルクールを味わえる作品だ。

Steam版では早期アクセス配信が2024年5月よりおこなわれ、本稿執筆時点でSteamユーザーレビューでは約5300件中96%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得。リアルなパルクールの動きが再現され、ミスをすると転倒するといったプレイヤースキルを問われるゲームシステムなどが評価を受けてきた。正式リリースまでの間にすでに20万本を売り上げている。

そんな本作がこのたびSteamにて正式リリースされ、海外ではコンソール版も発売される。また正式リリースに伴い、大規模なアップデートもおこなわれた。新マップ「Container Ship」や新しいチャレンジ、フォトモードなどが追加されたほか、トリックアクションのスコアリングシステムを刷新。同じアクションばかりしていると得点が落ちてしまう仕組みが採用された。それに伴いマルチプレイの新モード「Tricks Battle」も実装。華麗なトリックアクションを次々と繰り出してハイスコアを競い合うモードだ。なお進行状況を記録するシステムも刷新されたために早期アクセスでの進行状況はリセットされたとのこと。ポーズメニュー中の「Progression Overview」で各地のチャレンジを一望できる。

そして本作において重要な「Pigeon(鳩)」は、各マップごとに特定の場所に存在し、アンロックが必要となった。鳩は熟練者ならすぐに見つけられるような場所にいるという。一方で、初心者は鳩を探して探検する過程でアクションを自然と学ぶことができる。

鳩をアンロックするとプレイヤーを鳩に切り替え、マップ中を自由自在に飛び回ることができるようになる。鳩を使うとファストトラベルやリスポーン地点の設定ができるようになるほか、空中から眺めてマップ中に配置されているチャレンジを見つけたり、地形の下見ができるのだ。鳩そのものがマップピンの役割も果たしている。プレイヤーの着せ替えに鳩をモチーフとしたものもあるほか、鳩になりきる着せ替えもある。本作におけるマスコット的位置づけの鳩が、さらに存在感を増した格好だ。

本作を手がけたMLMEDIAは、個人デベロッパーMichel Losch氏の個人スタジオである。同氏はもともとMillbrook名義で音楽プロデューサー・DJとしても活動しており、本作の楽曲も自身で作ったものだ。2023年にUnreal Engineを学び始め、本作の開発に着手した。また、滑らかなキャラクターアニメーション制作にはCascadeurが用いられている。キャラクターの自然なポーズや、動作の途中の部分をAIで推定して補完してくれる3Dキーフレームアニメーションツールだ。個人制作であり、初作品でもある本作のヒットの裏には、Michel氏のクリエイティブな背景と、その熱意を後押しする優れたツールがあったわけだ。


『Rooftops & Alleys: The Parkour Game』はPC(Steam)向けに配信中。Steamでは定価の税込3680円で購入可能だ。また、海外Nintendo Switch/PS5/Xbox Series X|S向けには現地時間6月17日リリース予定となっている。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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