Steamストアに「難易度調整」「いつでもセーブ可能」など絞り込み検索できる機能実装。アクセシビリティの対応状況に応じた幅広ゲーム検索

Valveは6月13日、Steamストアでアクセシビリティサポートに応じた検索や表示を実装したと発表した。視覚、聴覚などの各種機能に対応しているかを確認できる。

Valveは6月13日、Steamストア上にてユーザーへのアクセシビリティサポート表示を実装した。Valveによれば、現時点ですでに5000本以上のゲームにアクセシビリティサポートの情報が追加されているとのことで、これからも検索の利便性が向上するとしている。

Steamにおいては日々多くのゲームがリリースされている。膨大なゲームをストアページにて検索するときには、複数の絞り込み機能がある。たとえばゲームジャンル、マルチプレイの有無、対応言語などといった具合だ。それが今回の実装により、アクセシビリティサポートに基づいた絞り込みができるようになった。

絞り込みのできるアクセシビリティサポートの種別としては、「ゲームプレイ」に加え、「視覚」「聴覚」「入力」がある。ゲームプレイでは難易度の調整方法が存在するかどうか、セーブが任意のタイミングで可能かどうかという点でフィルタリングすることが可能だ。

また視覚面では、テキストサイズの調整や字幕オプションが付けられる機能を備えているかという点で検索ができる。ゲームプレイにおける色の変更、いわゆる“色覚サポート”に対応しているかなども条件に加えられる。聴覚面ではカスタム音量調整や、スクリーンリーダーのサポートあるいはメニューのナレーションの有無が確認可能。さらに入力面では、入力デバイスのサポート状況だけでなく、QTEのようなクイックタイムイベントやボタン連打などの操作にあたる「時間制限付き入力」の確認ができるようになっている。

この機能の実装にともない、タイトル個別のストアページでも各種アクセシビリティ機能の対応状況が確認できるようになった。たとえば『エルデンリング ナイトレイン』のストアページを確認してみるといくつかの項目があることがわかる。同作では「演出カメラ」という、一部のアーツ発動時にキャラにカメラが寄る仕様があるが、これは任意でオフにできる。そのほかカメラの自動回転のオンオフを切り替えるオプションもあり、これが「カメラの快適性」として設定されているのだろう。

また音量調整やステレオ/サラウンドサウンドへの対応が明かされているほか、時間制限付き入力がゲーム内で登場しないことも表示されている。アクセシビリティ機能の詳細については、公式ニュースおよびSteamサポートページを確認されたい。

なおValveによれば、この項目は設定を強く推奨しているものの、あくまで開発者が任意にタグを追加するかたちでの実装となっている。そのため、個別ストアページの表記にアクセシビリティサポートの対応状況が記載されていなかったり、検索による絞り込みで表示されない場合でも、対応している可能性があることには留意したい。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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