Nintendo Switch 2の抽選結果発表後、“4次選考に進んだ”報告が相次ぐ。決して落ちたわけじゃない
Nintendo Switch 2の第3回抽選販売の結果が6月3日、発表された。SNS上では、その結果について“選考を通過した”とする報告が相次いでいる。

任天堂は6月3日、Nintendo Switch 2(以下、Switch 2)第3回抽選販売の抽選結果を発表した。今回も多くのゲーマーが「落選」の結果に落胆している様子がSNS上で見受けられるが、その中にはやや異なる反応を見せているアカウントも見つけることができる。「落選」を採用試験などになぞらえて「3次選考通過」のように言いかえているのだ。
事の発端とみられるのは宇野昌磨さんの投稿だ。宇野さんは世界的なフィギュアスケート選手として活躍し、現在はプロスケーターとして活動している人物だ。また一方で、生粋のゲーマーとしても知られており、特に『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』ではプレイ時間が5000時間に達していることも明かされていた。そんな宇野さんが「抽選販売」を「当落公開オーディション」、「落選」を「1次審査通過」と言い換えたことを皮切りに、言葉だけでも前向きにするユーモアが広まったようだ。
Switch 2は、6月5日に発売を控えたNintendo Switchの後継機種である。4月4日にマイニンテンドーストアで予約抽選受付が始まったものの、事前の想定を大幅に上回る応募があったために、6月5日に合わせて用意できるSwitch 2の数が不足。多くの人が落選の憂き目に遭うこととなった。この事態を受けて、任天堂の古川社長が同社の公式Xアカウントを通じて声明を出すに至っている(関連記事)。
マイニンテンドーストアの予約抽選で落選した場合、再応募は自動でおこなわれる。1次抽選に落選したら2次抽選へ、2次抽選で落選したら3次抽選へ、と自動で進んでいくことになる。当選した人から先に抜けていく様子を見て、多くの人が落胆したことだろう。そんな中で投稿された宇野さんの「1次審査通過」というユーモアに対しては、多くのアカウントから称賛や共感の返信が寄せられていた。
その後、2次抽選・3次抽選と抽選が回を重ねるごとに、このユーモアは少しずつ形を変えて波及していったようだ。「オーディション」に身に覚えはなくとも、企業の採用試験などで複数回に渡る選考過程を味わった人や、スポーツなどの大会で地区大会から県大会へと進んでいった、というような経験をした人も多かったのだろう。言い回しには「審査通過」以外にも「3次選考通過」や「4回戦進出」といったバリエーションが生まれている様子が見受けられる。「第4回戦」という言葉はXのトレンド入りも果たした。この「落選」を言い換える流れはコミュニティに広まっており、ある種の連帯感すら生まれているようだ。

Switch 2の抽選販売は今後も続くものと思われる。生産体制の強化などの対策もおこなわれているが、もうしばらくは「落選」を味わうことになる人もいるだろう。そんな時には、言い回しだけでも前向きにすることで少しは気持ちが晴れやかになるかもしれない。筆者も無事に3次選考を通過することができ、気を引き締めて4次選考へ向かう所存だ。
「Nintendo Switch 2」は6月5日に発売予定。第4回抽選販売の受付は6月3日12時15分ごろから6月11日11時までおこなわれ、6月17日午後以降に抽選結果の発表が行われる見込みだ。