豪快な破壊と成長を楽しめる、淡いピクセルアートの2Dアクションゲーム『SPACEWORLD』プレイレポート
近年、2Dピクセルアートのアクションゲームは、『Shovel knight』や『Nuclear Throne』など野心的な傑作が多数リリースされており、人気を博しているジャンルのひとつだ。「デジゲー博2016」でも数多くの2Dアクションゲームが出展されていたが、その中でも特に豪快なゲームプレイを見せていた作品が『SPACEWORLD』だった。グラフィックは淡くかわらしいものの、アクティブなゲームプレイを魅力とする本作のプレイレポートをお届けする。
『SPACEWORLD』はローグライクアクションゲームだ。パステル調の淡いアートスタイル、かわいらしいプレイアブルキャラクターややスライムのグラフィックとは裏腹に、ゲームプレイは豪快の一言だ。今回の試遊デモでは、プレイヤーは着物を着た女の子を操作し、扇子を使って膨大なスライムと戦う。周りを囲んできスライムは一撃を加えるだけで一掃され、さらにそのたったの一撃でレベルが3つも上がった。プレイヤーが交戦していると、思わず笑ってしまうほど常時レベルが上昇するようなバランスである。
基本的なゲームの流れとしては、敵に囲まれながら戦い続けることになる。HPが無くなりかけたところで、敵や地形を破壊すると出てくる回復アイテムのフルーツを取って体力を回復し、さらにマップの探索を続けていく。
レベルアップのような豪快さはほかにもあり、マップ上の木々や壁はすべて武器で破壊することが可能。探索時には進みたい方向へと文字通り道を作ることができるのだ。この辺りは『Minecraft』のように地形を切り崩していく手触りでもあるし、『Broforce』のようにステージを壊して道を切り開いていくハードなアクションゲームのようでもある。
筆者は昨年開催されたインディーゲームイベント「Tokyo Indie Fest2015」でも本作のプレイアブルデモを試遊しており、その際の操作キャラクターはさまざまな銃器を使って戦っていた。今回のデモは近接武器を使ったキャラクターを操作する内容で、開発者によれば同作にはさまざまなプレイアブルキャラクターが搭載される予定とのこと。また、グラフィックスに関しては『Hyper Light Drifter』の影響もあることを明らかにしてくれた。
『SPACEWORLD』は公式サイトからデモ版がダウンロード可能。2015年11月16日にアップデートされたバージョンをプレイできる。