子ども視点逃走ホラー『■■ノニラヤ』体験版配信開始。ヘキサドライブが手がける、家に帰りたい子どもの恐怖体験

『■■ノニラヤ』は、襲撃を避けて化け物の徘徊する異界からの帰還を目指す、和風ホラーアドベンチャーゲームだ。

国内のゲーム開発会社ヘキサドライブは5月28日、『■■ノニラヤ』体験版を配信開始した。同作はPC(Steam)向けに、2025年Q4リリース予定。Steamで配信予定の体験版では、ゲームの冒頭から約30分程の内容がプレイできるそうだ。

『■■ノニラヤ』は、襲撃を避けて化け物の徘徊する異界からの帰還を目指す、和風ホラーアドベンチャーゲームだ。本作の主人公である優丹(ゆに)は2000年晩夏、ある寺で儀式に参加していた。しかしまだ子どもの優丹は儀式中に意識を失ってしまい、気がつくとなぜか冷たい冷蔵庫の中にいた。母の姿は見当たらず、周囲には灯籠の並ぶトンネルや寺のような構造物が存在。さらにそこには、異形の怪物たちが徘徊していた。優丹は異界へ迷い込んでしまったわけだ。家に帰るため危険を察知して怪物だらけの異界を進む、緊張や恐怖が繰り広げられる。

優丹は怪物の襲撃を避け、謎を解きながら家へ帰ろうとする。異界には、怪物たちが徘徊している。しかし子どもの優丹は、敵と戦う手段をもっていない。優丹にはスタミナが存在しており、無闇に走り回っているとすぐに動けなくなってしまうため、逃げるのも難しいようだ。

そこで本作では敵の放つ殺気を感じ取り、攻撃を避けて異界の探索を進めていく。詳細は不明ながら、多種多様な怪物の襲撃を「避ける」ことに主眼を置いたゲームプレイが展開されるとのこと。スタミナにも気を配りながら、緊張感の中を進んでいくのだろう。また異界の探索中には謎解き要素も登場。中世仏教的な造形が立ち並ぶ中を異形が徘徊する、静かで不気味な世界も待ち受けているようだ。

今回公開された体験版では、ゲーム序盤から最初のエリアを突破するまでがプレイできる。初期エリアでの探索や敵との対峙といった内容が展開。プレイ時間は約30分程度されている。主人公である優丹の置かれた状況や、鎌倉時代の仏教観に影響を受けたという和風の世界観に触れられるようだ。

なお本作は、国内のゲーム開発会社であるヘキサドライブが手がけている。ディレクターの山口裕也氏は、これまで『FINAL FANTASY 零式 HD』や『SILENT HILL: The Short Message』などの開発に参加してきたプログラマー。本作は超小規模開発などと謳われており、ディレクターである同氏がほぼ1人で開発しているとのこと。同氏による開発の一端が、Steamのお知らせやYouTubeなどで公開中となっている。


『■■ノニラヤ』は、PC(Steam)向けに2025年Q4リリース予定。体験版は、Steamにて5月28日より配信中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

記事本文: 2823