“擬態AI”紛れ込み協力ホラー『MIMESIS』クローズドベータテスト募集開始。最大4人プレイ対応、人間の言動を真似る偽物との心理戦

KRAFTONは5月27日、『MIMESIS』のクローズドベータテストについて、参加者の募集を開始した。AI技術を活用した協力型心理ホラーゲームだ。

KRAFTONは5月27日、ReLU GAMESが手がける協力型ホラーゲーム『MIMESIS』のクローズドベータテストについて、参加者の募集を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。ストアページによるとゲーム内表示は日本語に対応。クローズドベータテストの募集期間は日本時間6月2日16時までとなっており、抽選で選ばれたユーザーは6月4日16時から6月6日16時までの開催期間に参加することが可能だ。

『MIMESIS』は、AI技術を活用した協力型心理ホラーゲーム。舞台となるのは、夜になると奇妙な雨が降り注ぐようになった世界。その雨に濡れた人々は、他人の声や行動、そして記憶までをも模倣する「Mimesis」と呼ばれる存在へと変異してしまう。この世界における生存者である4人のプレイヤーたちは、古いトラムを動かして物資を集め、仲間との信頼を脅かすMimesisに抗いながら生き残る事になる。

本作は、NPCの挙動にAI技術が導入されていることが特徴。Mimesisは強化学習ベースのAI技術によって、人間の話し方や行動を真似るのだという。プレイヤーは、常にMimesisが仲間とすり替わっているという疑念に駆られながらプレイしなければならない。仲間が本当に人間なのかを見極めるという心理戦が繰り広げられる模様。なお、詳細なゲーム内容は現時点ではまだ不明ながら、燃料やパーツを集めてトラムを動かし、資源を集めながら協力してサバイバルしていく作品のようだ。マップやそこで展開されるシナリオは常に変化するとのこと。

2025年第3四半期の発売を予定している本作だが、今回クローズドベータテストの開催がアナウンスされた。すでに応募が始まっており、日本時間6月2日16時まで応募フォームにて受け付けている。満18歳以上のユーザーが対象となり、参加者は応募された中から抽選で選出される。選ばれたユーザーは6月4日16時から6月6日16時までの開催期間にクローズドベータテストへの参加が可能となる。なお、選ばれたユーザーには開催前日の6月3日にSteamキーが4つ配布されることになっており、最大3人までの友達を誘って参加できるようだ。

またクローズドベータテスト終了後には、6月10日から6月17日まで開催される「Steam Next Fest」の期間に合わせて、本作の無料体験版が配信されるという。年齢制限や抽選によりクローズドベータテストに参加できなかったユーザーは、後日体験版をチェックしてみてほしい。

本作を手がけるのはKRAFTON傘下のゲームスタジオReLU Gamesだ。「ReLU」という名前はディープラーニングにおける活性化関数に由来しており、同スタジオは「ディープラーニングとゲームの融合」を目指した作品づくりをおこなっているとのこと。本作においても根幹となるコンセプトとしてAI技術が活用されており、新時代のユニークなゲームを生み出していくことに期待される。

ところで、協力型ホラータイトルとしては物理演算ホラー『R.E.P.O.』が今年大ヒットを記録したばかり。また2023年にリリースされた『Lethal Company』の開発者は、これに触発され同作のアップデートを再開すると発表した(関連記事)。協力型ホラーはSteamにて今ホットなジャンルとも言える。一風変わったシステムが採用された『MIMESIS』も大きな人気を獲得することとなるのか、発売に向けた動きにも注目したい。


『MIMESIS』はPC(Steam)向けに、2025年第3四半期に発売予定。クローズドベータテストは日本時間6月4日16時から6月6日16時まで開催予定で、現在応募フォームから抽選に申し込むことができる。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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