高評価ドット絵猫×3Dスローライフ『Snacko』とうとう正式リリース。恋愛したり建築したり、要素たっぷりケモノ世界自由生活
Armor Games Studiosは5月26日、『Snacko』を正式リリースした。3Dフィールドにて、ドット絵で表現されたかわいい動物たちが生活するスローライフアドベンチャーゲームだ。

パブリッシャーのArmor Games Studiosは5月26日、農業アドベンチャー『Snacko』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語表示にも一部対応している。また本作は本稿執筆時点で国内向け展開の予定は不明ながら、Nintendo Switch/PS5/PS4向けにも発売予定だ。
『Snacko』は3Dフィールドにドット絵で表現されたかわいい動物たちによるスローライフアドベンチャーゲームだ。都会暮らしの猫である主人公モモは、オフィスワークや生活費の高騰に追われる生活に嫌気がさし、幼馴染の猫ミカンとともにスナッコ島(Snacko Island)へ移住することに。かつて繁栄していたスナッコ島は今では人に見捨てられ、呪いの瘴気やモンスターが出現するという。農業や建築により島を開拓し、街を復興させて住人を呼び込み、そして島の謎を解き明かすことが目的となる。

瘴気やモンスターといった単語が登場するものの本作のメインはスローライフ。島の素材を収集して家や道具をクラフトしたり、畑を耕して農業をしたり、釣りや料理など自給自足で悠々自適に暮らすこととなる。建築においては3Dフィールド上で回転や積み重ねといった自由度の高い配置ができるほか、壁紙や床や家具それぞれに対してカラーパレットで色を変更できるなどカスタマイズ性の高さが特徴だ。
街を復興させていくと犬や馬や鳥といった動物キャラクターたちが街に移住。住人たちはショップやレストランといった施設を運営してくれるほか、それぞれのキャラクターには友好度があり、プレゼントを贈ることで友好度が変化していく。友好度に応じて主人公に対する態度が変わったり、さまざまなイベントが発生するほか、20人以上の動物たちと恋愛可能だ。ちなみにキャラクターたちはドット絵だけでなく、会話中の喜怒哀楽に応じて変化する立ち絵も多数用意されている。


探索においては高低差のある3Dフィールドを2段ジャンプを活用して島を巡っていく。本作にはメインとなるクエストラインが存在しており、進行させることでアイテムのロックが解除され、島の秘密が徐々に明らかになっていく。島を真の意味で復興するにはいにしえの女神の力が必要となり、雪原や砂漠のある島を隅々まで探索し、女神を祀る社を見つけてクエストをこなしていくのだ。なお探索を快適にする車や家に帰るといったコマンドも用意されている。さらに、鉱山ではランダムバフを獲得して、合成魔法などで敵を倒して下層を目指すローグライトのような戦闘コンテンツも存在する。
本作の開発を手掛けるBluecurse Studiosは カナダ・エドモントンを拠点とするErisa Liu 氏とJordan Gonzalez 氏による夫婦開発チームだ。『ルーンファクトリー』や『牧場物語』、『ゼルダの伝説』などにインスピレーションを受けて本作の開発を開始したという。2018年にはEpic MegaGrantsの支援を受け仕事を退職。その後、パブリッシャーとなるArmor Games Studiosと契約し、2020年6月にはクラウドファンディングにて約4万6000ドル(約660万円・現在のレート)の支援を獲得。そして2023年12月に早期アクセスが配信された。
そんな夫婦二人三脚で7年以上に渡って開発されてきた本作が5月26日に正式リリースされた。早期アクセス中には5回のメジャーアップデートによりさまざまな要素が追加および改善。正式リリースにおいても先述した鉱山のメカニズムのほか、ショートダッシュの追加やいつでも2段ジャンプなどQoLが改善されている。さらに、今後もマルチプレイヤーや実績への対応、公式Modサポートなども予定しているという。

こうしたアップデートもあってか、本作は早期アクセスの段階から好評であり、Steamユーザーレビューは約370件のうち、98%もの大多数が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。本作の魅力は動物キャラクターのかわいいドット絵や表情豊かに変化する立ち絵のクオリティの高さにある。また、恋愛関係まで発展する友好度イベントも用意。さらに本作は3Dであるため、類似ジャンルと比較しても自由度の高い建築が可能だ。用意されたさまざまな要素すべてが奥深く、レビューでは夢中になってプレイできるといった好評が多数見受けられる。
なおSteamストアページにおいては、対応言語は英語のみとなっているものの、住人との会話などある程度は日本語にローカライズされている。本作はNintendo Switch/PS5/PS4向けにも発売予定となっており、国内向け展開も期待されるところだろう。
ちなみに、主人公であるモモおよび幼馴染のミカンは、開発者夫婦の家族である実在の猫がモデルとなっている。そのほか街の管理人でもあるノブなど6匹の猫と暮らしているようで写真が掲載されている。ゲーム内のドット絵や立ち絵と比較してみるのも面白いかもしれない。
『Snacko』はPC(Steam)にて配信中。6月6日まで正式リリース記念として、25%オフとなる税込2100円にてセール中だ。また、Nintendo Switch/PS5/PS4向けにも発売予定だ。