クトゥルフ教団街づくりゲーム『Worshippers of Cthulhu』正式リリース。冒涜的新マップやゲームの最終章などてんこ盛りで追加の大型アプデと共に
Crytivoは5月23日クトゥルフ街づくりゲーム『Worshippers of Cthulhu』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。

パブリッシャーのCrytivoは5月23日、Crazy Goat Gamesが手がける街づくりゲーム『Worshippers of Cthulhu』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。
『Worshippers of Cthulhu』は、アメリカの小説家H.P.ラヴクラフト氏が創作した架空の神話体系である「クトゥルフ神話」の世界観をもつ、街づくりシミュレーションゲームだ。プレイヤーはクトゥルフを崇拝する信者たちを率いてとある島を開拓し、儀式をおこないながら旧支配者であるクトゥルフの神々を目覚めさせることが目的となる。

本作にてプレイヤーは素材や労働力を管理しながら、信者を維持しつつ都市を拡張していく。街づくりにおいてはいわゆる通貨の概念はなく、代わりのリソースとして信仰が存在。信仰は労働力でもある信奉者たちがそれぞれ産出しており、欲求を満たすことで生産量が上がっていく。多様な食料や衣服、神殿といったものを供給し、人々の暮らし向きをよくすることで信仰を獲得。建設や儀式などでは素材だけでなく信仰も消費していくかたちとなる。
本作の儀式には、貢ぎ物を捧げることで新たな施設をアンロックできるものや、新たな信奉者を海の向こうから招くものなど、さまざまな種類が用意されている。なかでも労働者の適職を変える儀式では、プレイヤーが刃物で村人の背中に記号を刻み込むといった冒涜的な内容も存在する。儀式は定期的におこなうことで人々の狂信度が上がっていき、街全体に有利なバフが得られる。
また、特定の儀式で生贄を捧げることで、ホラーと呼ばれる神話生物を召喚することが可能。ホラーはプレイヤーが自由に操作して、非信者たちの文明がある島を襲撃することができる。島の軍船や防衛拠点をすべて破壊すると島を征服。住人を捕虜や生贄にしたうえで、新たな島で建設ができるようになる。そうして教団の勢力を拡大し、旧支配者を目覚めさせるのだ。本作は章立てになっており、特定の施設やクトゥルフを目覚めさせることでクリアとなり、新たな章とマップが解禁されていく。


そんな本作が5月23日に正式リリースされた。正式リリースにともない大型アップデートも配信され、第3章および最終章となる第4章が解禁。新たなマップはかつて見たことのない不気味で歪んだバイオームとなる。また、新たな建築物により新たな儀式も可能に。儀式で呼び出せる新たなホラーは艦隊の頂点捕食者となるほどの能力を備えているという。
本作は2024年10月より早期アクセス配信が開始。Steamユーザーレビューは、約810件のうち87%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。クトゥルフ神話をモチーフとした世界観のほか、細部は複雑ながらもゲームの流れをしっかりとガイドしてくれる分かりやすさや、儀式やホラーといった要素が街づくりに上手く融合している点が評価されている。一方で、労働力でもある信者の管理が手間という意見も散見されるが、正式リリースにともない拠点間の信者移動などを簡単に行えるUIパネルが追加されているため、管理の手間は削減されているようだ。
『Worshippers of Cthulhu』はPC(Steam)向けに発売中だ。6月6日までは、正式リリース記念として過去最安値となる1960円(30%オフ)にてセールを実施している。正式リリースにあたっては価格を上昇させる予定も語られていたものの、最終的にはお値段据え置きとなったようだ。興味のある方は期間中に購入するのもいいだろう。