無法地帯な法廷ゲーム『Guilty as Sock!』5月29日リリースへ。最大9人プレイ対応、証拠や屁が飛び交い裁判長の鉄槌(物理)もくだる、やかましすぎ裁判
Demon Maxは5月23日、法廷パーティーゲーム『Guilty as Sock!』を5月29日にリリースすると発表した。

インディーゲームデベロッパーのDemon Maxは5月23日、法廷パーティーゲーム『Guilty as Sock!』を5月29日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。
『Guilty as Sock!』は法廷を舞台にしたパーティーゲームである。プレイヤーは弁護士・検察官・裁判長・傍聴者といったさまざまな立場で法廷に参加し、審理を進行していくことになる。弁護士および検察官は裁判長に従いつつ、証拠カードを駆使して自らの勝利を目指す。ただし、この法廷では相手の発言を遮ったり、ものを投げつけたりといった妨害行為も可能だ。キャラクターたちは靴下のパペットのような姿をしていて、コミカルでカオスな空間が描かれる。

ゲーム開始時に検察官となるプレイヤーは、まず被告人の名前と罪状を書くことになる。どちらも自由に記述することが可能だ。被告人が何のために告訴されるのかが決まったら、審理開始だ。
審理は弁護士と検察官によるバトルである。両者は物的証拠や目撃証言、医療記録といったさまざまな種類の「証拠カード」を所持している。カードには「期限切れのクレジットカード」「監視カメラ」「エナジードリンク」など、大雑把なキーワードしか書かれていない。これらを使用して即興でストーリーを組み立て、被告人の無罪・有罪を主張するのだ。
席の傍らにはランプが存在し、ランプの色が緑になったらいつでも証拠カードを使用可能だ。ただし、証拠カードとして存在しないものはストーリーに組み込むことが許されないので、場合によっては役に立たないカードも出てくるだろう。そんなときは、各カード1回に限り交換するチャンスがある。

裁判長は審理を円滑に進め、法廷の秩序を守るのが役目だ。弁護士と検察官のプレイヤーに対して発言の許可や制限をおこなうことができる。提示された証拠のうち、どれを採用しどれを却下するかは裁判長に委ねられている。公平に判断しても良いし、独裁者のように偏った裁定を下しても良い。弁護士も検察官も自分を有利にするために紙を丸めて投げつけたり、紙飛行機にして飛ばしたりといった妨害行為が可能となっているが、裁判長はガベル(木槌)で叩くことで、他プレイヤーを行動不能にすることができる。秩序を守るためには致し方のないことだ。
本作は最大9人まで同時プレイが可能となっている。プレイヤー数が3人よりも多い場合は、傍聴者や陪審員として参加することもできる。どの立場のプレイヤーであっても好きなタイミングでエモートを出して、審理を盛り上げることが可能だ。また、トレイラーの映像では報道関係者と思しき立場のプレイヤーも確認できた。審理の真っ最中に速報を出して、新たな事実を提示することができるようだ。
ちなみに証拠カードの内容はカスタマイズすることができ、カスタムカードを含むデッキを保存・編集することができる。あらかじめ準備が必要となるが、特定の罪状についてカスタマイズした証拠カードでプレイするのもおもしろいかもしれない。

本作を手がけるDemon Maxはフランス語圏の6人が集まったインディーゲームデベロッパーである。ポイント&クリック型のアドベンチャーゲームを得意とするメンバーもいれば、3DのFPSを手がけるメンバーもいるなど、6人はそれぞれに違った経歴を持っているという。本作がSteamでリリースする初の作品となり、本作とは別に1対1の対戦型ロシアンルーレットゲーム『One Tap Roulette』を開発中だ。
『Guilty as Sock!』はPC(Steam)向けに5月29日にリリース予定。