2人プレイ専用ゲーム『違う星のぼくら』最新アプデで追加エンディング実装。“想定外のファン考察”を受けて追加された未来に思いを馳せられるような終わり

講談社ゲームクリエイターズラボは5月23日、『違う星のぼくら』にてアップデートを配信した。先日告知されていた追加エンディングが実装されている。

講談社ゲームクリエイターズラボは5月23日、『違う星のぼくら』にてアップデートを配信した。ver2.0.0では、先日告知されていた追加エンディングが実装。彼らの未来に思いを馳せられるような内容が待っているそうだ。

『違う星のぼくら』は、宇宙探査船のクルーたちが互いに目的を隠しながら未知の惑星を進む、2人プレイ専用の目的秘匿型パズルアドベンチャーゲームである。本作の世界では一度地球が破滅した後、生き残った者たちが再び文明を築き、宇宙への進出が可能となっていた。ある時、彼らは遠い惑星の探査活用計画を立てる。地球から惑星までは遠く、到着まで数百年の時間がかかる。そこで探査計画の人員として、死刑囚が活用されることとなった。

本作のメインキャラクターである2人のクルーは、ある惑星へ向かう途中で探査船が故障し、見知らぬ赤い惑星へと不時着してしまう。しかし2人は、何としてでも地球に戻らなければならない理由を抱えていた。違う目的を持った2人が、何かを隠しながら協力して惑星を探索するパズルアドベンチャーゲームが繰り広げられる。

本作は、2人のプレイヤーがそれぞれ違う端末を使って進めていく。各プレイヤーには、状況によっては違う画面が提示される。会話によって情報を共有することで、惑星の探索を進めていくのだ。また本作はしばらく進めていくと、それぞれに隠された目的が提示される。相手に知られてはいけない秘密を抱えながら、進行のために協力するゲームプレイも本作の特徴だろう。なお本作は、国内のインディーゲーム開発者のところにょり氏が『違う冬のぼくら』の後継作として制作。記事執筆時点ではSteamのユーザーレビュー524件中74%の好評を得てステータス「やや好評」となっている。

今回のアップデートでは、そんな本作に追加エンディングが実装された。追加部分のプレイ時間は30分程度。ところにょり氏のポストによると、「本作をより楽しめるように、彼らの未来に思いを馳せられるような追加エンディングを実装」したそうだ。

5月2日に公開されたSteam内のニュースによると、本作では4月25日の発売後、前作配信時を超える勢いでプレイヤーから遊ばれ、さまざまな感想や反響が集まった。中でもストーリーに関する感想や要望が多く、開発者のところにょり氏自身が想像もしていなかった考察などもあったのだという。ところにょり氏は、そんなプレイヤーからの感想や要望を受けて、プレイヤーの想像に委ねていた登場人物たちの未来を、もう少し描く必要があると考えるようになった。エンディングの更にその先の未来を真の意味でプレイヤーに委ねたいと思ったのだという。

ver2.0.0では告知どおり、追加エンディングおよびステージが実装となったわけだ。新たなエンディングでは、彼らの冒険はどんな風に締めくくられるのだろうか。未来について、2人で語り合ってくれたら嬉しいそうだ。またアップデート内容としては、エンディング追加にあわせて新規実績も登場。一部パズルの難易度調整、接続不具合に対する対策、実績が取得できない不具合の修正などもおこなわれている。

『違う星のぼくら』は、PC(Steam)向けに通常価格税込710円で配信中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

記事本文: 2814