サービス終了したバトロワFPS『SUPER PEOPLE』まさかの復活、6月19日にCBT実施へ。当時の「チーター大量発生現象」を克服するため、“ユーザー協力型チーター対策”など掲げる
Wonder Gamesは5月22日、『SUPER PEOPLE』についてクローズドベータテストを日本時間6月19日午前7時より開始すると発表。Steamにて現在参加申請が可能だ。

パブリッシャーのWonder Gamesは5月22日、Wonder Peopleが手がけるバトルロイヤルFPS『SUPER PEOPLE』のクローズドベータテストを日本時間6月19日午前7時より開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、実施期間は日本時間6月25日午前10時までとなる。現在Steamストアページからテストへの参加申請が可能となっており、テスト終了までに申し込むことで、アクセスが許可され次第参加することができる。
『SUPER PEOPLE』は多彩なスキルを持つスーパーソルジャーから1人を選択して、最後の1人またはトリオ(3人)が決まるまで戦うバトルロイヤルFPSである。2022年10月に早期アクセス配信を開始し、プレイヤー数減少のため2023年8月にサービスを終了した作品だ。しかしサービス終了後にもユーザーコミュニティからは復活を望む声が多数寄せられていたようだ。開発チームはそんな声に応えるべく開発体制を見直し、多くの改善をおこなって、このたび装いを新たに復活したかたちだ。

かつて『SUPER PEOPLE』が2022年10月に早期アクセス配信を開始した直後には、ピーク時には最大で4万7000人を超えるSteam同時接続プレイヤー数を記録する盛り上がりを見せていた(SteamDB)。しかし、チーターの存在やマッチングの偏り、ゲームバランスといった問題により、プレイヤー数は日に日に減少していった。2022年12月には『SUPER PEOPLE 2』としてリブランディングを図るも、減少に歯止めをかけることはできず、2023年5月にサービス終了をアナウンス、8月にサービスを終了した。サービス終了を告知した5月のプレイヤー数はピーク時でも1000人を下回っていた。
今回、新たに『SUPER PEOPLE』を開始するにあたり、多くの変更が加えられたようだ。第一に取りあげられている項目はチーター対策である。本作を手がけるWonder Peopleは、開発・サービス・マーケティングなどをすべてあわせても30人足らずのスタジオだという。監視体制を整えたとしても、とても何万ものプレイヤーをカバーすることはできない。そこで、プレイヤーによる報告に基づいて、ゲームプレイの映像をコミュニティによりレビューする「jury system(陪審制)」を導入するとのことだ。誠実で正確なレビューをおこなうユーザーにはゲーム内インセンティブも提供される。
また、指摘されていたゲームバランスの改善もおこなわれる。過去には攻撃する側の爽快感を重視した設計となっていたところ、全体として攻撃される側が不公平感やイライラを感じにくいような設計になっているようだ。キャラクター間のバランス調整や、武器のダメージや反動なども見直されたほか、武器は全体として「射撃感」の向上に努めているといい、全体的に反動がわずかに増加した。ゲームプレイの感触を良くするために、実際の射撃場でのテストまでおこなったという。


そのほかにも、バトル中の成長要素による「Sense of Grouth(成長感)」の向上、そうした成長が一瞬で失われるフラストレーションを味わいにくいようにするための、特定のレベル到達時に獲得できる「resurrection skill(復活スキル)」の導入、新しく始めたユーザーが混乱しないようなシステム簡略化、キャラクターを判別しやすいような見た目の変更がおこなわれている。
今回のクローズドベータテストは、こうした変更点の数々を実際にユーザーに味わってもらい、調整する目的のもののようだ。テストに興味のあるかたは、Steamストアページの「アクセスをリクエスト」ボタンより参加申請が可能だ。クローズドベータテスト、早期アクセス配信を経て、正式リリースは2025年内となる見込み。
『SUPER PEOPLE』はPC(Steam)向けに開発中。現在クローズドベータテストの参加申請を受け付けており、日本時間6月19日午前7時から6月25日午前10時までプレイ可能となる見込みだ。