動かせるのは“腕だけ”洞窟ホラー『The Cave Diver』発表。身動きできなくなれば死ぬしかない

Ovsko氏は5月14日、物理演算ホラーゲーム『The Cave Diver』をPC(Steam)向けに発表した。今年秋ごろの発売を予定している。

個人デベロッパーのOvsko氏は5月14日、物理演算ホラーゲームThe Cave Diverを発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲーム内は日本語表示に対応する見込み。

『The Cave Diver』は狭い洞窟を進んでいくホラーアドベンチャーゲームである。プレイヤーは身じろぎひとつできないほど狭い洞窟の中を進んでいくことになる。なお、プレイヤーの足は麻痺しており、いっさい動かせないため、腕だけを動かして這うように進むしかない。洞窟は狭いだけでなく枝分かれしており、行き止まりで身動きができなくなったり、戻れない裂け目のような場所がいくつもある。どんな病をも癒やす花が洞窟の底に咲いているという言い伝えだけを頼りに、誰ひとりとして帰ってこなかった洞窟に挑むのだ。

Ovsko氏の説明によると、ゲームプレイは「壺おじ」こと『Getting Over It with Bennett Foddy』風だという。また、ストアページの画像では、物を掴む動作や、任意のタイミングで離す動作も見受けられる。おそらく、マウスまたはアナログスティックで腕を前へ動かし、地面を掴み、腕を引き寄せ、地面を離す、という一連の動作で「這う」ことができるものと思われる。

また、プレイヤーの身体は『QWOP』のように物理演算でぐにゃぐにゃと動くようだ。裂け目に落ちてしまったり、落下してくる岩に閉じ込められてしまったが最後。プレイヤーの身体は折りたたまれたようになってしまい、いっさい動けなくなってしまう。身動きができなくなったら、その場で死を迎える以外の道は残されていない。

そうした行き止まりなどを記録しておくため、プレイヤーはその場にマーカーを残しておくこともできるようだ。また、過去に死んだプレイヤーの遺体はそのままになっているとのこと。最深部に到達するには、何人も犠牲にして洞窟の構造を知り、ルートを開拓していく必要があるだろう。

本作を手がけるOvsko氏は個人のゲームデベロッパーである。過去には夕暮れ時の砂漠を舞台とした探索型ホラーゲーム『Exit 19』などをitch.ioにて、ユーザーが価格を決めるName your own price方式で公開している。また、Steam向けには『Seventh Choir』というホラーゲームも並行して開発中だ。どちらの作品も没入感や雰囲気を重視したホラーゲームである。『The Cave Diver』も、深く潜れば潜るほど恐ろしさを感じるような作品になっているといい、演出面にも注目されるところだ。

『The Cave Diver』はPC(Steam)向けに開発中。リリースは2025年秋季となる見込みだ。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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