オープンワールド自動化サバイバル『オメガクラフター』正式リリース。最大6人マルチ対応、仲間に作業お任せ“簡単プログラミング”が光る高評価ゲーム
Preferred Networksは日本時間5月15日、『Omega Crafter』を正式リリースした。「グラミー」と呼ばれるキャラをプログラミングして自動化させられる、オープンワールド・サバイバルクラフトゲームだ。

デベロッパーのPreferred Networksは日本時間5月15日、早期アクセス配信中だった『Omega Crafter』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲーム内は日本語表示に対応している。
『Omega Crafter』はオープンワールド・サバイバルクラフトゲームである。本作では「グラミー」と呼ばれるキャラクターの行動をプログラミングで制御し、さまざまな作業を自動化することができる。舞台となるのは、とあるゲームの中の世界。このゲームの世界は、謎の妨害プログラムによって開発が難航しているという。そこでプレイヤーはゲームの中に飛び込んで、妨害プログラムを除去してゲームの完成を目指すことになる。最大6人までのマルチプレイも可能だ。

本作の世界は自動生成される広大なオープンワールドとなっている。素材を収集する際にも、拠点となる町を築く際にも、グラミーは心強い相棒となるだろう。冒険に必要な強い装備を作るためには、自動化による生産ラインも必要となってくる。
グラミーの行動を制御するプログラミングは「コーディングブロック」と呼ばれるブロックを組み合わせることでおこなう。どのように動作するかがひと目でわかるビジュアルプログラミングであり、テンプレートも用意されているため、プログラミングが難しそうと感じるプレイヤーでも取っつきやすいだろう。
本作は2024年3月に早期アクセス配信開始。早期アクセス期間中には、新たな行動として「釣り」が加わったとともに、釣り関連のさまざまなアイテムやコーディングブロックも追加されている。また、大型アップデート「サムライアップデート」では和風建築の要素が加わったほか、船やグライダーのような新しい移動手段も追加された。
今回、正式リリースにあたり新バイオーム「ロストワールド」が追加。ロストワールドには、未来的な遺跡が存在し、空からは定期的に隕石が降り注いでくるという。遺跡の周りには鮮やかなネオンのように輝く木々も生い茂っているようだ。このバイオームの探索は、正式リリースで追加された「最後のボス」とも深く関わっているようだ。


また、「プログラミングの祠」という新コンテンツも追加された。パズルのようなチャレンジを突破することで自動化や建築に役立つ特別な報酬が得られる場所で、世界に全部で25箇所存在しているという。この祠を突破すれば、よりプログラミングを洗練させて便利に建築をおこない、冒険に集中できるようになっていくだろう。
さらに建築を思う存分楽しめる新モード「クリエイティブモード」も追加された。正式リリースまでに340種類以上となった素材を、最初からすべて使うことができる。とことん凝った建築をしたい場合は難易度調整からクリエイティブモードを選択するのも良いだろう。
本作は早期アクセスの段階から好評を博しており、本稿執筆時点のSteamユーザーレビューは346件、そのうち83%が好評とする「非常に好評」のステータスを獲得している。レビューでは充実したオープンワールドとクラフト要素、そしてプログラミングを楽しんでいる声が多く聞かれる。先述のプログラミングの祠も、「もっとプログラミングを楽しみたい」というユーザーの要望に答えて作られたとのことである。
本作を手がけるPreferred Networksは、おもにディープラーニング技術の研究や開発を行う日本の企業である。つまりもともとゲーム開発を中心におこなっているわけではなかったという。そのため、本作の開発スタッフはほぼ全員がエンジニアという異色の構成。プログラミングを知らない人でも自動化を楽しめるよう、サポート機能を充実させたとのことである。サバイバルクラフトゲームにおける自動化を気軽に楽しめる作品というわけだ(弊誌インタビュー記事)。
『Omega Crafter』はPC(Steam)向けに配信中。5月29日まで正式リリースを記念したセールを開催中で、定価の30%オフとなる税込1960円で購入可能だ。