どうぶつガソリンスタンド経営シム『The Last Gas Station』発表。“夜に外出してはいけない”、不穏さ漂うおんぼろスタンド運営

Alawarは5月12日、『The Last Gas Station』を発表。本作はアライグマがガソリンスタンドを経営するシミュレーションゲームだ。

デベロッパーのAlawarは5月12日、The Last Gas Stationを発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。ストアページの表記によればゲーム内は日本語表示に対応する見込みだ。

『The Last Gas Station』はガソリンスタンド経営シミュレーションゲームである。擬人化された動物のような住人が暮らす世界で、プレイヤーは1匹のアライグマとしてガソリンスタンドを経営することになる。ゲームはかわいらしいドット絵で描かれているが、「夜に外に出てはいけない」という決まりごとや、その決まりを破った前任の経営者が謎の失踪を遂げているなど、ストーリーには不穏さも漂っている。店を経営する傍らで、そうした謎に迫っていくストーリーも描かれるのだろう。

プレイヤーが経営することになるガソリンスタンドは、海外、特にアメリカで一般的な、コンビニが一体となっているかたちの店舗である。そのため燃料補給やタイヤ交換などのほかに、各種商品の入荷や陳列、レジ打ち、掃除といった業務も発生するようだ。

スクリーンショットからは日数経過とともに、店の外観が大きくなり、店内スペースが広がっている様子が見受けられる。店の拡張や、陳列棚の購入による新商品入荷といったアップグレード要素で、経営を軌道に乗せるのが一つの目的となるだろう。ただし、本作の世界では電気自動車が広く普及しているとのこと。ガソリンを必要とする自動車は数少ないため、時代に取り残されたかのような店を守るためには、困難も待ち受けているかもしれない。

また、「夜は外に出てはいけない」という決まりがあるが、どうやら店舗は24時間営業のようである。売上のためには危険を冒す必要も出てくるのかもしれない。店のアップグレード要素を紹介しているスクリーンショットでは、傍らのメモに「Get yourself a NV cam」と書かれているのが確認できる。NVとはナイトビジョン、つまり「暗視カメラを手に入れろ」ということだろう。夜にどんな危険が待ち受けているのかを探り、前の経営者の失踪について謎を解明するのも、もう一つの目的と言えそうだ。

本作を手がけるAlawarは1999年に設立されたゲームデベロッパーである。現在はアメリカに拠点を置いているが、創業者のAlexander Lyskovsky氏とSergey Zanin氏がロシアの大学に通っている間に設立した企業だ。Steamではディストピア国家での管理人となる『Beholder』シリーズや、いわゆるサバイバー系のローグライトアクション『Karate Survivor(最強の武術家)』など、複数のヒット作をリリースしている。過去の作品でも見られた、日常の背後に謎がうごめく描写や、生き生きとしたドット絵のような表現は、本作にも活かされるものと思われる。

『The Last Gas Station』はPC(Steam)向けに開発中。ゲーム内は日本語表示に対応する見込みだ。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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