“口の中”で過ごすローポリ奇怪ゲーム『MOUTHOLE』Steamで無料配布開始。「ストアページ削除」までの期間限定
Anything Nose Productionsは5月14日、アドベンチャーゲーム『MOUTHOLE』のSteam版について、ストアページ削除および無料化を発表した。

インディーゲームスタジオのAnything Nose Productionsは5月14日、アドベンチャーゲーム『MOUTHOLE』のSteam版について、ストアページ削除および無料化を発表した。ストアページ削除まで、税込470円のゲーム本編および税込235円のサウンドトラックが無料公開中。ライブラリに追加しておけば、ストアページ削除後も無料でプレイすることが可能だ。
『MOUTHOLE』は、ローポリゴンで描かれた口の中に広がる奇妙な精神世界で1週間を過ごす一人称視点のアドベンチャーゲームだ。プレイヤーは口の中に存在する家を拠点として、10の非現実的な世界へと足を踏み入れることになる。それぞれの世界では、パズル要素や障害物も待ち受けており、車を運転したり異形のクリーチャーから逃げたりするシチュエーションも存在。さまざまな困難を乗り越えるうちに、自分自身が別の何かに変身していき、物語の結末は変化していく。

拠点となる家においては、フィットネス、ネットサーフィン、株式投資、身だしなみを整えるといったアクティビティも用意されている。数人のキャラクターたちとの交流も可能で、アクティビティや世界の探索といった行動によってキャラクターたちの人生も変わっていくという。本作には11種類のエンディングがあり、1つのエンディングにつき30分程度のプレイ時間となるようだ。
そんな本作が、近日中にSteamストアページが削除されるとともに、ストアページ削除まで無料化されることが発表された。発表によると、開発元のAnything Nose Productionsの運営を継続できなくなったため、本作のストアページを削除し、同スタジオより2025年に発売予定となっていた『Diacritic』についても開発中止するという。『Diacritic』についてはデモ版が公開中であったものの、デモ版のストアページも削除予定とのことだ。なお、『MOUTHOLE』には税込235円のサウンドトラックも用意されており、こちらもストアページ削除まで無料化される。


本作は2024年4月に税込470円にてリリースされ、Steamユーザーレビューは80件のうち97%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。幻覚のようなグラフィックや、無意味に思えるようなインタラクションが物語や結末に影響を与える体験が評価されている。Steamストアページが削除される日時については告知されていないため、奇妙な体験に興味のある方は今のうちに入手しておくといいだろう。
ちなみに、本作はitch.ioでも公開されており、itch.io版については今後も公開され続けるとのこと。また、サウンドトラックはBandcampでも聞くことが可能だ。
『MOUTHOLE』はPC(Steam/itch.io)にて無料配信中。Steam版は近日中のストアページ削除まで税込470円から無料化されており、ライブラリに追加しておけばストアページ削除後も無料でプレイすることが可能だ。