ボス戦特化ドット絵アクション『Furi Demake – The Chain』Steamで6月23日より有料化へ。まだ無料でゲットできる

フランスのインディーゲームスタジオThe Game Bakersは5月7日、ボス戦特化2Dアクション『Furi Demake – The Chain』を6月23日より有料化することを発表した。対応プラットフォームはPC（Steam）で、有料化後の販売価格は未定。また本作はGOG.com向けにも無料で配信されており、こちらも有料化する可能性もある。今のうちにライブラリに追加しておけば、有料化後も無料でプレイすることが可能だ。

『Furi Demake – The Chain』は、同スタジオより配信中のボス戦特化3Dアクション『Furi』の公式デメイク作品だ。PC/PS 4/Xbox One/Switch向け作品である『Furi』を、1980年代8bitゲーム機のレトロスタイルなドット絵として“デメイク”されている。デメイクとは、高画質化などを施されるリメイクとは逆に、クラシックな作風に作り変えることを指す。単に低画質なだけではなく、レトロな感覚を呼び起こす工夫がなされる場合も多い。

オリジナル版である『Furi』は、いわゆる雑魚戦を省いた、ボス戦のみのボスラッシュゲームとなっており、プレイヤーは「斬撃・射撃・回避・パリィ」の4つのアクションを駆使してハイスピードかつスタイリッシュに戦っていく。各ボス戦は近接アクションパートと、シューティングパートの複数フェーズに分かれており、何度もリトライしながら各ボスの行動パターンを覚えて攻略していく。シューティングパートでは弾幕避けのような要素もあることが特徴だ。

そして本作『Furi Demake – The Chain』は、ボス戦特化の2Dアクションとなっている。オリジナル版の4つのアクションや弾幕といった特徴はそのままに、2D横スクロール化にともない、ジャンプアクションも追加されている。本作では『Furi』の最初のボスであるチェーンとの戦いのみが収録。ボス1体ながら、想定クリア時間は10分から30分とされており、濃密なボス戦が繰り広げられるようだ。さらに、最高難易度FurierやSランク獲得を目指すといったやり込み要素も用意されている。

そんな本作が6月23日より有料化されることが発表された。発表によると、本作は無料でリリースしたにもかかわらず、あまり注目されなかったという。無料ゲームはSteamのイベントやフェスへの参加が制限されるため、有料化することで積極的にイベントに参加できるようになり、知名度を上げることを目的としているようだ。また、デメイク作品により多くのボスを追加したいという考えもあるとのこと。有料化後の売上次第で、ボス追加のアップデートがあるのかもしれない。

本作は2023年11月より配信され、Steamユーザーレビューは322件のうち92％が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。ハイスピードなアクションや、高難易度で達成感を得られるボスデザインが評価されている。一方の『Furi』は2016年7月に配信され、評価ステータスは同等ながらも約9600件のレビューを集めている人気タイトルだ。比較するとたしかにレビュー数は少ないものの、近年は年間1万本を超える作品がSteamにリリースされていることを考慮すると、十分に注目されているとも言えそうだ。とはいえ、人気タイトルの無料スピンオフであることから、開発元の手ごたえとしては物足りないと感じているのかもしれない。

ちなみに、オリジナル版の『Furi』のSteam販売価格は2300円となっており、4月初頭のセールでは過去最安値となる80％オフ460円にて販売されていた（SteamDB）。無料のデメイク作品をプレイしたあとに、オリジナル版をセールで買うのもいいだろう。なお、『Furi Demake – The Chain』はGOG.comでも無料配信されており、こちらの有料化については本稿執筆時点では発表されていない。先述の有料化発表においても、目的は「Steamのイベントやフェスへの参加制限をなくすため」としていたものの、GOG.com版もSteam版の有料化にあわせて有料での展開となる可能性はありそうだ。

『Furi Demake – The Chain』はPC（Steam/GOG.com）にて配信中で、6月23日より有料化予定。ライブラリに追加しておけば、有料化後も無料でプレイすることが可能だ。また、オリジナル版『Furi』はPC（Steam/GOG.com）/PS4/Xbox One/Nintendo Switch向けに配信中だ。