「記憶の海」探索ミステリーゲーム『マインドダイバー』、日本語対応で年内発売へ。Lucas Pope氏など“推理ゲームの名手の助言”が息づく野心作
PLAYISMは4月25日、『Mind Diver / マインドダイバー』のパブリッシングを担当すると発表した。壊れかけの意識を調査する一人称視点型のミステリーアドベンチャーゲームだ。

弊社アクティブゲーミングメディアのパブリッシングブランドPLAYISMは4月25日、『Mind Diver / マインドダイバー』のパブリッシングを担当すると発表した。同作は2025年に発売予定で、日本語を含む11言語表示に対応予定。
本作は、壊れかけの意識を調査する一人称視点型のミステリーアドベンチャーゲームだ。プレイヤーは実験的な技術を用いて、人の意識の海「マインドオーシャン」を探索。記憶を修復しながら奇妙な行方不明事件の解決に挑む。

本作にてプレイヤーは、被験者となるリナ・クカノヴァの意識の海にダイブし、行方不明の彼氏セバスチャンの捜索を試みる。リナとセバスチャンは深く愛し合っていたはずが、ある理由で関係性が崩壊。リナは記憶をなくし、セバスチャンは行方をくらましてしまう。そんなリナの意識の奥深くには「後悔」があり、悲劇が埋もれているという。
リナの記憶は急速に崩壊が進んでいるため、プレイヤーは記憶を修復しながら探索する必要がある。修復のための手がかりを集めるべく、会話を“盗み聞き”したりしながら、隅々まで記憶を探索。じっくりと記憶を考察し、正しい繋がりを見つけ出すのだ。
なお本作のグラフィックには3Dスキャニング技術が駆使されているそうで、実写風ながらも崩壊する記憶をイメージさせる、特徴的なアートスタイルとなっている。また全編フルボイスの英語音声が収録されており、物語に臨場感をもたらしているだろう。

本作を手がけるのは、デンマークに拠点を置くIndoor Sunglasses。本作は、元々学生チームで開発されていたゲームだ。開発メンバーたちの、失恋や別れの経験をもとに開発されてきたそうだ。また開発当初には、『Papers, Please』『Return of the Obra Dinn』などの開発者として知られるLucas Pope氏や、さまざまな謎解きゲームを手がけたTim Sheinman氏のアドバイスを受けながらブラッシュアップされたという(Game Developer)。
itch.ioでは学生制作時代のデモ版が、ユーザーが金額を決めるName your own price方式で配信中。同バージョンは、ゲーム開発者会議Game Developers Conference内でおこなわれるインディーゲームのアワード「Independent Games Festival」において、2023年に最優秀学生賞にノミネートされた。その後、プレイヤーに「自分は思ったより賢い」「自分は1人じゃない」と感じさせたいという思いが強くなり、プロジェクトをより大きなものにして開発が進められてきたようだ。
今回、そんな本作についてPLAYISMがパブリッシングをおこなうことが発表された。日本語表示に対応することも発表されており、2025年内に発売予定と改めて告知された。続報にも注目したい。
『Mind Diver / マインドダイバー』はPC(Steam)向けに2025年に発売予定。