バナナ取引放置ゲーム『Banana』1周年アプデで超進化。ちゃんと「ゲーム」になる  

Skyは4月23日、放置ゲーム『Banana』の1周年を記念した大型アップデートを配信。大型アップデートにより、ビルダー要素などが追加されている。

インディーゲームスタジオのSkyは4月23日、放置ゲーム『Banana』の1周年を記念した大型アップデートを配信した。対応プラットフォームはPC(Steam)。新たなゲームプレイ要素が追加され、生まれ変わりと言えるほどの変化を遂げたようだ。

『Banana』は、基本プレイ無料の放置クリッカーゲームだ。リリース当初は、バナナの画像をクリックすることで表示されたカウントが増えるだけでそれ以外は何も起こらず、画像を1回だけクリックすることで獲得可能な実績が一つだけ用意されていた。

本作では、3時間おきにバナナを着せ替えできるスキンを獲得可能。スキンにはNormalからLegendaryまで7段階のレア度があり、最高レアのLegendaryには1000万分の1のドロップ率が設定されている。これらのスキンは、Steamコミュニティマーケットにて売買することも可能だ。また、同じレア度のスキン10個と引き換えに、1段階上のレア度のアイテムを入手することもでき、放置と取引によりさまざまなバナナスキンを集めることが目的となる。また、Discordサーバー上で希少なスキンを抽選プレゼントといったイベントも実施されている。

そんな本作に4月23日、1周年を記念した大型アップデートが配信された。同アップデートでは先述の放置スキン収集に加えてビルダー要素が追加された。バナナのクリックにより増えたカウントを消費して、カーソルや研究所といったビルダーを購入すると、カウントが自動的に増えていくようになる。自動カウントは起動していなくても増加し続ける。増えたカウントでさらに上位のビルダーを購入すれば、カウントの増加が加速。つまり、『クッキークリッカー』に代表されるクリッカーゲーム要素が追加されたわけだ。なお、カウントの増加はスキン収集には無関係な要素であるものの、クリック数やカウント数に応じた実績が新たに70以上追加されている。

さらに、「The Sage Monkey(賢者の猿)」と「The Well of the Past(過去の井戸)」という新たなスキン収集システムも追加された。賢者の猿からは、ドロップ率70%のNormalバナナ10個と引き換えにゴールドを入手可能。過去の井戸でゴールドを消費すると、過去の季節イベント限定スキンを含めてランダムなスキンを入手できるという。なお、アップデートから1ヶ月間は、限定スキンのドロップ率が10%になっているとのことだ。そのほか、アップデートにともない、UIの刷新やBGMの追加などもおこなわれている。

本作は2024年4月にリリースされ、バナナスキンの取引が加熱(関連記事)。希少なスキンは10万円以上の価格で出品され、実際に売買されることもあった。そうした換金目的のユーザーやBotとみられるアカウントが殺到し、2024年6月にはSteam同時接続ユーザー数が、Steam歴代で10位となる約92万人を記録。現在はユーザー数推移については落ち着きをみせたとはいえ、直近でも毎日10万人の同時接続ユーザーを集めている(SteamDB)。また、依然として希少なスキンは1万円以上で売買成立している様子も観測される。

本作のSteamユーザーレビューは、現在約8万8500件のうち82%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得しているものの、直近30日間は約1100件のうち77%が好評とする「やや好評」ステータスとなっている。主にバナナ市場の下落に不満を訴えるユーザーが増えているようだ。今回のアップデートにより、再度人気が加熱するのか注目されるところだろう。

ちなみに本作は、Steamワークショップにてユーザー作成スキンを投稿可能。投稿されたスキンに対して、プレイヤーは自由に投票することができ、人気のスキンはゲーム内に実装される仕組みとなっている。現在までに3300件以上のユーザー作成スキンが投稿され、100件以上のスキンがゲーム内に採用されている。使ってみたいスキンがあれば投票するのもいいだろう。

『Banana』はPC(Steam)向けに基本プレイ無料で配信中だ。

Haruki Maeda
Haruki Maeda

3DアクションRPGと犬をこよなく愛するPCゲーマー。『フォールガイズ』のようなわちゃわちゃ系も大好きです。

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