東方新作『東方錦上京』に「霊夢のお祓い棒が長すぎる」の声。身長越え、タイトルロゴ一体型お祓い棒
上海アリス幻樂団が4月12日に発表した新作『東方錦上京 〜 Fossilized Wonders.』にて、「お祓い棒が長すぎる」という声が寄せられている。

上海アリス幻樂団は4月12日、『東方錦上京 〜 Fossilized Wonders.』を発表した。対応プラットフォームはPCで、Steam向けにもリリース予定。本作に登場する主人公「博麗霊夢」の持つお祓い棒が、あまりにも長すぎると話題になっている。
『東方錦上京 〜 Fossilized Wonders.』は、東方Projectの第20弾となる弾幕STGである。本作の幻想郷では、わずかなものだけが気づく何かが起こっていた。明らかな異常反応を示すのは聖域。山の麓にあるアンタッチャブルな地と異変の力であった。そこで、博麗霊夢と霧雨魔理沙は今まで解決してきた異変の力を纏い、聖域に挑むこととなる。8種類の異変石を組み合わせて戦うとのことで、石の組み合わせで射撃の効果や性質などが変わってくるのだろう。
今回の発表にともなって、開発者のZUN氏が東方よもやまニュースにスクリーンショットを公開。タイトルロゴやゲーム内画像のスナップショットが添付されている。その中に登場するお祓い棒が「あまりに長すぎる」としてSNS上で国内、海外ユーザー問わず話題となっている。
お祓い棒は、棒の先に布、あるいは紙を付けた神具だ。振るうことで穢れを祓うとされたり、あるいは神への捧げものとして用いられたりする御幣(ごへい)がモチーフになっているとみられる。霊夢がお祓い棒を用いる際には、単に振り回して使うほか、相手を直接殴打することもある。

そんなお祓い棒だが、2002年に『東方紅魔郷』にて登場した際は、タイトルロゴではかんざしのように頭に挿しており、その長さも肘から指先程度といったところで、特筆して長いわけではない。しかし作品によってお祓い棒は異なる長さで描かれることもあり、特にシリーズが進むごとに“成長”を見せることについては、以前よりユーザーの間で話題となっていた。

たとえば2009年にリリースされた『東方星蓮船』では、『東方紅魔郷』と比較してお祓い棒が数倍の長さになっていることが確認できる。また前々作『東方虹龍洞』や前作『東方獣王園』では、もはや身長と同等のレベルまでに“成長”していた。必ずしも段階的に伸びているわけではないものの、その傾向は見て取れたわけだ。


それが最新作となる『東方錦上京』ではさらに成長。お祓い棒の長さは霊夢の身長を優に越しており、さらには『東方錦上京』のタイトルロゴと一体化するまでに大きくなっている。また本作が「聖域」をテーマとしているが故か、黒い直線を境にビルのような建造物が描かれている。加えて線から下向き、つまり地下方向に何らかの空間があることを示唆するようなモチーフもあしらわれている。

『東方獣王園』などと比較しても明らかにお祓い棒が長く、「シリーズ最長記録」を更新したといえるだろう。とはいえ、あくまでこれはタイトルにおける演出のひとつとみられる。続くスナップショットにおいては、主人公の選択画面にて霊夢の身体に隠されてしまっているものの、“タイトルロゴ一体型お祓い棒”とは別の、通常のお祓い棒が見られるようだ。
今回、約2年振りとなる突然の東方Project新作の告知で沸き立つ一方、作品ごとにだんだん長くなっていたお祓い棒の「急成長」にも視線が注がれたかたち。ゲーム内における「お祓い棒さばき」にも注目が集まることだろう。
『東方錦上京 〜 Fossilized Wonders.』は、PC(Steam)向けにリリース予定だ。また3面まで収録した体験版が、5月5日の博麗神社例大祭にて頒布予定。製品版は、8月のコミックマーケットでも発売予定とされている。