Steamユーザーの“グラボシェア”ランキングに「NVIDIA GeForce RTX 50」シリーズが出現。でも割合はまだわずか

Valveは先日、2025年3月期の「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査」を公開した。その中のグラフィックカードシェアランキングに、「GeForce RTX 50」シリーズが初めて登場した。

Valveは先日、2025年3月期の「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査」を公開した。その中で、ユーザーが使用するグラフィックカードのランキングに「GeForce RTX 5080」が登場したことが話題となっている。

Valveは毎月「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査」と題して、Steamユーザーが使用するゲーム環境のデータを匿名で集計する取り組みをおこなっている。今回2025年3月におけるデータが公表されたが、その中でも特に注目されているのがグラフィックカードのランキングだ。割合はかなり小さいながら、「GeForce RTX 5080」が0.20%で初のランキング入りを果たした。NVIDIAのGeForce RTX 50シリーズの中では最初のランクインとなる。

「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査」における、グラフィックカードのシェアランキング(名前順)

「GeForce RTX 5080」は最上位モデルの「GeForce RTX 5090」とともに、今年1月30日に発売された。GeForce RTX 50シリーズの中で最初に登場したこのハイエンドクラスの2製品は、現在の円安傾向も相まって、それぞれ約20万円、約40万円と高価な価格設定になった。また流通量自体がかなり少なかったためか、全国各地の店舗にて抽選販売がおこなわれていた。一方で、ユーザーによって報告されている店舗の在庫を見る限り、品薄傾向は徐々に解消されつつあるようだ。

なお、GeForce RTX 50シリーズについてはすでにミドルクラスモデルが発売済み。「GeForce RTX 5070 Ti」は2月20日に、「GeForce RTX 5070」は3月5日に販売開始となった。「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査」においては、これらのモデルが先に使用率を伸ばすかと思われたが、結果としては「GeForce RTX 5080」のみのランクインとなった。背景には、「GeForce RTX 5080」がひと月以上先行して販売されたことにくわえ、品薄が続いていたという希少性の高さから、消費者の注目を集めていたことなどがあるだろう。そしてユーザーがこぞって買い求めた結果、真っ先に「GeForce RTX 5080」がランクインしたのかもしれない。

ところで、メーカー別の分布を見ると、NVIDIAが約75%、AMDが約17%、Intelが約8%といった割合になっていることがわかる。Radeonブランドを展開するAMDについては、NVIDIAの圧倒的な牙城を崩せないという状況が長年続いていたが、最近になってようやく“反撃”の兆しが見えつつある。特にAMDが3月に発売したグラフィックカード「Radeon RX 9070 XT」は、『モンスターハンターワイルズ』や『Ghost of Tsushima』など一部のタイトルで、「GeForce RTX 5080」にも匹敵するほどの高い性能を発揮することが報じられてきた(ちもろぐ)。NVIDIA製グラフィックカードが高騰し入手困難となっている今日、コストパフォーマンスの良さから徐々にAMD製グラフィックカードがシェアを伸ばしていく可能性もある。

ちなみに、公表された集計結果からもわかるように、PCゲーマーのグラフィックカード使用率については「GeForce RTX 3060」と「GeForce RTX 4060」が依然として高い割合を占めている。どちらもエントリークラスのグラフィックカードながら、フルHD解像度で遊ぶ分にはまだ十分な性能を備えており、その優れたコストパフォーマンスから高いシェア獲得に繋がっているのだろう。なお、GeForce RTX 50シリーズのエントリークラスモデル「GeForce RTX 5060」についてもまもなく発表されるとの見通しであり、今後の「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査」にて、どのように食い込んでいくのか気になるところだ。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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