自転車で逃げ続けるホラーゲーム『Quite a Ride』発表。追ってくる“何か”を見てはいけない、とにかく漕ぐしかない

Goodwin Gamesは3月26日、『Quite a Ride』を発表した。一人称視点の探索ホラーアドベンチャーゲームである。

ゲームデベロッパーのGoodwin Gamesは3月26日、『Quite a Ride』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ストアページ表記によるとゲーム内は日本語表示に対応予定。

『Quite a Ride』は一人称視点の探索ホラーアドベンチャーゲームである。プレイヤーは自転車に乗って友人の家に向かう途中で、いつの間にか深い霧が立ちこめる不気味な空間に閉じ込められてしまった。霧の向こうには正体不明の怪物の影がちらつく。周りの地形は変化し、背後には足音が迫ってくる。スマートフォンに届く送信者不明の謎のメッセージを手がかりとし、脱出を目指すこととなる。


本作で特徴的なのは「自転車」と「スマートフォン」の2つのアイテムであろう。自転車は何者かの気配が背後に迫っているときに素早く逃げるのに役立つほか、漕いでいる間はスマートフォンのバッテリーが充電できる仕組みになっているようだ。スマートフォンは謎の霧の中で唯一手がかりになりそうなメッセージを受信することができ、バッテリーを切らさないようにすることが重要となる。

そうした状況でプレイヤーは何者かに追われ続けることになるようだ。追われている間は決して振り返ってはならず、背後に気配が迫っているのを感じながら、ひたすら自転車を漕がなければならない。振り返るとどうなってしまうのかは定かでないながら、トレイラーでは何者かに追いつかれてしまったプレイヤーが高く持ち上げられ、もがいているシーンが描かれている。

そのほかに目を惹くのは、自転車のカゴに小さな犬が乗せられているシーンだ。開発者によれば、トレイラーに一瞬だけ映るこの犬は、ストーリー上である重要な役割を担うとのこと。どのように重要なのかは明かされていないが、犬と一緒に行動できる時間はそれなりに長いとされている。無人の霧の中では、いくらか心細さをやわらげてくれるパートナーとなってくれるかもしれない。

本作を手がけるGoodwin Gamesは、Alex Goodwin氏が個人で立ち上げたゲームデベロッパーである。過去には古のスラブ民族の神話や伝承をモチーフとした探索アドベンチャー『Selfloss』をリリースしており、雰囲気ある演出面やストーリー性が好評を博している。『Quite a Ride』でも雰囲気づくりの巧妙さは存分に活かされている様子で、じわじわと不気味さが迫るようなホラー体験に期待できるだろう。

『Quite a Ride』はPC(Steam)向けに開発中。本稿執筆時点でリリース時期は未定。ゲーム内は日本語表示に対応予定だ。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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