アヒルおもちゃ大乱闘ゲーム『Slowly Sliding Ducks』正式発表。最大16人プレイ対応、アヒルのゲームばかり作る怪スタジオの野心作

turbolento gamesは3月21日、『Slowly Sliding Ducks』をPC(Steam)向けにリリースすると正式発表した。最大16人対戦の、アヒルおもちゃパーティーゲームだ。

デベロッパーのturbolento gamesは3月21日、アヒルおもちゃパーティーゲーム『Slowly Sliding Ducks』をPC(Steam)向けにリリースすると正式発表した。アナウンストレイラー公開とともに、Steamストアページも刷新されている。

『Slowly Sliding Ducks』は、水に浮かべて遊ぶ「ゴム製アヒルのおもちゃ」(ラバーダック)をモチーフとしたパーティーゲームだ。プレイヤーはアヒルのおもちゃとなり、ほかのプレイヤーたちとさまざまなミニゲームでバトルを繰り広げることとなる。8人~16人のマルチプレイに対応しており、フレンドとチームを組んだり、AIと戦ったりすることも可能だ。


ミニゲームの種類は多彩に用意されている。ゴールを目指すレース形式のミニゲームでは、ウォータースライダーやつるつると滑りやすい氷の足場などのギミックを乗り越えて1位を目指すこととなる。また、ただただ眺めるだけで最下位を狙うという、運に身を任せる一風変わったレースもあるようだ。

最後の1羽まで生き残るサバイバル形式のミニゲームでは、時間とともに大きくなる爆弾をなすりつけ合うものや、サメのおもちゃから逃げるもの、水を噴出して相手を場外へと押し出すミニゲームが確認できる。また、ポイントを競うスコアアタック形式のミニゲームでは、遠くにあるサボテンにボールをぶつけて割っていくものや、サッカー形式のチーム戦もあるようだ。

水の動きがシミュレーションされたカオスな物理演算も特徴で、思いもよらない動きに適切に対応することも重要になりそうだ。また、オンラインリーダーボードも搭載されており、ミニゲームを繰り返してランキング上位を目指すことになるのだろう。

そのほか、最大50人が参加できるコミュニティプールがあり、コスメティックアイテムで着飾ったアヒルを披露できるという。ストアページには「見せつけよう」という記載があることから、エモートによる交流などはなく単に見せるだけかもしれない。なお、本作におけるコスメティックアイテムはゲームプレイには一切影響を与えず、プレイすることですべてアンロック可能とのこと。課金による早期アンロック機能も用意されているようだ。

本作の開発を手がけるturbolento gamesは、プールに漂うアヒルおもちゃを眺めるシミュレーションゲーム『Placid Plastic Duck Simulator』を生んだ、イタリアを拠点とするゲームスタジオだ。デスクトップ上にアヒルおもちゃを出現させる放置ゲーム『Placid Plastic Desktop』をリリースしたり(関連記事)、アヒルおもちゃデッキ構築ゲーム『Placid Plastic Deck – A Quiet Quest』の開発を発表したり(関連記事)と、一貫してアヒルおもちゃをテーマに開発を続けてきた。このたび、ついにプレイヤーとして操作できるアヒルおもちゃゲームが発表された形だ。

Steamの本作公式ニュースによると、マルチプレイヤーゲームを手がけるのは今回が初めてであり、多くの課題に取り組んでいることが伝えられている。とはいえ、現状の開発状況は順調なようだ。近いうちにさらなるニュースがある(More news soon)そうなので、続報にも注目される。

『Slowly Sliding Ducks』は、PC(Steam)向けにリリース予定だ。リリース時期は未定となっている。

Haruki Maeda
Haruki Maeda

3DアクションRPGと犬をこよなく愛するPCゲーマー。『フォールガイズ』のようなわちゃわちゃ系も大好きです。

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