「6年前になくした『ポケモン』の3DSソフト」を今になって庭で発見、しかもちゃんと起動したとの報告。“生き別れ”の手持ちポケモンと再会

任天堂のゲーム機には、子どもが粗雑に扱っても簡単に壊れないような工夫がされているというのは、多くの人が耳にしたことのある話だろう。そんな話を裏付けるかのような、あるRedditユーザーの投稿が注目を集めている。いつの間にか失くしたと思っていたニンテンドー3DSの『ポケモン』のソフトが、外を掃除していた時に約6年ぶりに見つかり、なんと正常に動作したというのだ。
今回Redditに投稿され注目を集めたのは、Lzzz4氏が撮影した2枚の写真である。1枚目にはニンテンドー3DSのソフトの形に凹んだ土と、シールが剥がれてしまい中身の判別できないソフト、そしてその裏面が写っている。Lzzz4氏いわく、これは『ポケットモンスター サン』とのこと。2枚目はそのソフトでの起動を試した写真だ。冒険開始が2018年6月4日、最終レポート日時は2018年11月7日となっている。Lzzz4氏の投稿は2025年3月16日。最終レポートから投稿までに、実に6年と4ヶ月あまりが経過している計算だ。
『ポケットモンスター サン・ムーン』はゲームフリークが開発し、2016年11月18日に発売されたニンテンドー3DS向けのゲームソフトである。Lzzz4氏も少し遅れて購入し、100時間以上プレイしたようだ。しかしLzzz4氏はソフトをいつの間にか失くしてしまったらしく、少し後に「『ウルトラサン』を買い直した」とコメントしている。
後に外で見つかったことから、失くしたほうのソフトは6年4ヶ月もの間ずっと外に放置されていたことになる。投稿された写真から判断するに、端子部分を下にして土にすっぽりとハマった状態だったようだ。ジャケットのシールがきれいに剥がれているため、雨にも晒されたものと推察される。端子部分が下向きだったのがダメージ軽減につながった可能性はあるが、いずれにせよ6年以上も風雨に晒されてなお動作するとは、驚異的な耐久性と言うほかないだろう。
Lzzz4氏は今回の発見で、ともにアローラを冒険した「旅パ」のメンバーとも再会できたようである。“生き別れた”ポケモンにはどんなメンバーがいたのかを尋ねるコメントに対し、アローラ チャンプリボンが付いたライチュウ(アローラのすがた)・ゲンガー・ジュナイパー・ラプラスと返信している。残り2体はたぶん交換してしまったとのことだ。さすがに6年以上も前のことなので記憶も薄れかけていたのだろう。

なお今回の他に、任天堂製品の耐久性を物語る逸話として真っ先に挙げられるのは、湾岸戦争で爆撃に晒されたゲームボーイだろう。1991年に任天堂が湾岸戦争の際に慰労として提供したものであり、空爆により表面が焼け焦げ、ひどくひしゃげてしまったが、内部には問題がなく正常に動作したというものである。その後、そのゲームボーイは任天堂の直営店である「Nintendo New York」の店内に長らく展示されていたが、2023年の時点で展示を終了し、任天堂のアメリカ本社に返却されたと伝えられている(IGN Japan)。
今回のLzzz4氏の投稿は、任天堂製品の耐久性を物語る新たな逸話の一つとなるかもしれない。爆撃のような物理的な衝撃だけでなく、水分や温度変化に晒されても端子が錆びることがないという「別方面での耐久性」が示されたとも言えるだろう。
Reddit上ではLzzz4氏の報告を受け、数々の「耐久性エピソード」トークに花を咲かせている様子が見られる。なかには過去のゲーム機と比較し、現行最新世代であるNintendo Switchの“耐久性の低さ”を懸念する声もあった。近日中に情報公開されると見られるNintendo Switch 2について、「耐久性」という観点からもNintendo Switchからどのような進化を遂げているか注目したいところだ。