マルチ対応・人気バックルーム脱出ホラー『Escape the Backrooms』次回アプデで待望の「Level 974」など2種類の新階層どどんと追加へ。マルチエンド実装に向けて新要素いろいろ

デベロッパーのFancy Gamesは3月15日、『Escape the Backrooms』の次期アップデートにて追加予定の新要素を自身のYouTubeチャンネルにて一部お披露目した。今後のアップデートでは追加の異空間や新エンティティの実装、キャラクターやオブジェクトモデルの修正などが含まれるようだ。本作の対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語表示に対応している。
『Escape the Backrooms』は探索型ホラーゲームだ。本作はSteam向けに、2022年8月から早期アクセスにて配信開始。ソロプレイのほか、最大4人協力のマルチプレイに対応しており、プレイヤーは本作の舞台となる謎の空間・バックルーム(The Backrooms)からの脱出を試みることとなる。バックルームとは、海外フォーラム4chanにて投稿された黄色い部屋の画像に、ユーザーがホラーめいた物語を付け加えたことで広まったネットミームだ(関連動画)。
そんな本作の開発者であるFancy氏が自身のYouTubeチャンネルにて投稿した動画では、今後のアップデートで実装予定の内容が一部お披露目されている。まず本作には「Grassrooms」と「Level 974」という2つの新しい階層(ステージ)が追加されるようだ。Grassroomsは木々や芝生が植えられ、敵であるエンティティが出現しない“比較的”安全な階層となっている。通常は安全ではあるものの、芝生の上で長時間止まっていると地面からツタが生え、プレイヤーを拘束するので注意する必要があるようだ。この階層では2つの出口があり、一つは次の階層へと繋がる道であり、もう片方はプレイヤーを転落死させる罠となっているとのこと。なんらかのヒントを頼りに、安全な脱出を試みる必要があるだろう。
一方「Level 974」はコミュニティからの要望が厚かった階層で、2022年から実装が予定されていた階層だ。ピンク色の部屋を基調とし、背の高い黒い影がエンティティとして徘徊し、プレイヤーの背後を追跡し、時折テレポートする。本階層を脱出するにはマップ上に点在するぬいぐるみをエンティティに渡す必要があるようだ。エンティティはプレイヤーに対して基本的には友好的な姿勢を見せるが、プレイヤーがエンティティに接近しすぎたり、ぬいぐるみを雑に扱ったりすると、即座に攻撃姿勢を見せるとのこと。
なお同氏によれば、本作は今後「マルチエンド」に対応予定とのこと。上記を含めた新階層はマルチエンドへの分岐となるそうだ。また一部の部屋では、過去の階層で使用したアイテムを持ち越して使用する必要があるとのこと。同氏によると近日ティザートレイラーが公開されるようなので、今後の続報に期待しよう。

『Escape the Backrooms』は早期アクセス配信開始からアップデートを重ね、数々のコンテンツ拡張が続けられてきた作品だ。そういった積極的なアップデート方針もあり、本稿執筆時点の本作はSteamストアレビューにて8万1742件中91%を好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。
動画内でFancy氏は次回アップデート内容について「バグ修正」を主軸とするものの、それ以外の要素を追加し、プレイ済みのプレイヤーに対しても「新鮮なゲームプレイ」を提供し続けたいとコメントしている。そのため今後のアップデートでは前述の新要素に加え、古いアイテムモデルの刷新、プレイヤーがアイテムを使った際などのアニメーションの実装など、遊びやすさ(QoL)を向上させる修正内容も盛り込まれるようだ。

『Escape the Backrooms』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。3月21日まで定価1010円の20%オフとなる808円で販売されている。