ゆるかわ放置型オンラインRPG『Milky Way Idle』Steam版、プレイヤーぐんぐん増加中。何から何までミルクに頼る、ほったらかしクラフト冒険

ゲームデベロッパーのchezeは3月7日、『Milky Way Idle』Steam版の早期アクセス配信を開始した。基本プレイは無料。本作はもともとブラウザ向けに公開されていたゲームだが、この度あらためてSteam向けに配信されることとなった。本作のプレイヤー数は早期アクセス配信の開始から日を追うごとに増加中である。なお本稿執筆時点で日本語表示には対応していないが、ゲーム内のチャットには「日本語」タブが存在しており、将来実装予定なのかもしれない。
『Milky Way Idle』はかわいいデザインが特徴の放置型MMORPGである。本作ではクラフトや採取、バトルといった稼ぎ作業は自動で実行される。プレイヤーはどういった作業を実行するかの指示を出した後はしばらく自由に時間を過ごし、稼いだアイテムで新たなクラフト、キャラクターの強化、他プレイヤーとのトレード、ギルド加入など、往年のMMORPGらしい要素を味わうことができる。ソロ向けのゲームモードIroncowも存在しているため、他プレイヤーとの交流が苦手な人も安心だ。
採取とクラフトでキャラクターを強化し、敵と戦ってお金を稼ぎ、施設を建造するなどして効率を上げ、再び採取へ……というのがゲームの基本的な流れである。基本的に何をしていても資源は増えるし、作業に応じたスキルのレベルが上がっていく。MMORPGらしくTask(8時間に1回更新されるクエスト)も存在しているため、何をすればいいか迷った場合はTaskをこなすのも良いだろう。

そうしてだんだんと強くなっていくゲームサイクルはMMORPGとして一般的ながら、『Milky Way Idle』を特徴づけているのはその不思議でかわいい世界観であろう。本作では何をするにもまず、Magical Cow(魔法の牛)のミルクを絞ることから始まる。ミルクを絞ったらチーズに加工することができ、チーズからはCheesesmithing(チーズ鍛冶)で剣や盾などの装備品を作ることができる。もちろんミルクは食料品としての利用が可能で、カップケーキなどの回復アイテムの材料としても使うことが可能だ。また上位素材はCrimson Cheese、Rainbow Cheese、Holy Cheeseといった具合で、一貫して“乳製品押し”の世界観となっている。

そうして作った装備品で戦いに行くのは、モンスターがはびこる星々だ。ミルクを絞って装備を整え、Milky Way(天の川)に遠征するわけだ。星の一つ一つにはボスも存在しているため、その討伐を目標としてキャラクターを育成するのも良いだろう。ちなみにモンスターのデザインもかわいいので、倒すのが少し心苦しくなってしまうかもしれない。

そんな『Milky Way Idle』のSteamユーザーレビューは本稿執筆時点で163件、そのうち91%が好評とする「非常に好評」のステータスを獲得している。レビューにはかわいいデザインを評価する声が多く、放置型で気軽に楽しめるゲームプレイも好評な様子である。また、有料アイテムによる効率強化も必須というほどではなく、無料で十分に楽しめる点も歓迎されているようだ。
ちなみに『Milky Way Idle』は2022年の7月にブラウザ向けにベータ版がリリースされ、翌2023年の4月に完全版がリリースされた作品である。リリース後もアップデートは続けられており、2025年3月2日には中国語にも対応した。今回Steam向けにも早期アクセスとして配信し、さらにグローバルなユーザーを獲得する狙いがあるのかもしれない(関連記事)。

『Milky Way Idle』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中。基本プレイは無料で、ブラウザ版でもプレイ可能だ。本稿執筆時点では日本語表示には対応していない。