呪われた遺物研究ホラー『The Children of Clay』Steamで無料配信開始。評判かなり上々

アーティスト兼ゲーム開発者のBalázs Rónyai氏は3月8日、『The Children of Clay』Steam版を無料でリリースした。また本作はitch.ioでも、ユーザーが価格を決めるName your own price方式で配信中。本稿執筆時点で日本語対応はされていない。
『The Children of Clay』はポイント&クリック型の短編ホラーアドベンチャーゲームである。プレイヤーは旧くからの友人であるProfessor Ortwayから送られてきた遺物の調査を行うことになる。調査対象となるのはウラル山脈の古墳から発見された遺物「Artefact nr.297」。材質が粘土であること以外は、年代も用途も判明していない。
調査はマウスによるポイント&クリックと、資料を参照するためのキーボード入力で進めていく。注目すべき箇所ではマウスカーソルが変化し、クリックをすれば手がかりが得られる。手がかりには何かしらのキーワードが含まれ、資料でその単語を参照すれば新たな手がかりを得るヒントが書かれている。そうして観察と資料閲覧を繰り返して調査を進めていく仕組みだ。

また、机の上のオブジェクトも調査に使用することができる。画面上部に少しだけ見えているのが拡大鏡や、机の上にあるマッチ、ろうそく、コンパスなどだ。これらは必要な時にクリックしたり、マウスでドラッグするなどして使用する。机の左に積まれている本は資料となっており、クリックすると文字入力を求められる。手がかりとして得られた単語を入力すれば、関係するページを参照することが可能だ。


基本的にポイント&クリックで進めていくため操作は簡単だが、マッチを使うには「箱を開ける」「箱からマッチ棒を取り出す」「マッチを擦って火を点ける」の3段階の操作が必要など、やや癖のある部分も存在している。調査が進むと机を離れて移動する場面もあるのだが、移動パート開始直後は真正面に物があるため前進できず、困惑するかもしれない。画面の左右にマウスを移動させるとプレイヤーの向きを変えることができ、前に進める場所ではマウスカーソルが↑に変化する。移動する場面になったらまず、マウスを左右どちらかに移動させて向きを変えてみるといいだろう。

そんな本作は公開直後から評判となっており、本稿執筆時点でSteamのユーザーレビューは136件、そのうち97%が好評とする「非常に好評」のステータスを獲得している。多くのレビューは不気味なストップモーションのグラフィックと重々しいサウンドが生み出す雰囲気を高く評価しており、約30分程度で楽しめる小規模な作品である点も好意的に受け取られているようだ。
『The Children of Clay』はPC(Steam/itch.io)向けに配信中。本稿執筆時点で日本語対応はされていない。ちなみにSteamでは本作の制作過程を見ることのできるDLC『The Children of Clay – The Making Of』も同時にリリースされており、こちらは現在リリース記念セールで定価の15%オフの税込199円で購入可能だ。