“台パン”猫放置ゲーム『Bongo Cat』Steamで無料配信開始。すぐ大人気に

Irox Gamesは3月5日、『Bongo Cat』をSteam向けに無料配信した。本作はさっそく大人気の様相を呈している。

インディーゲームスタジオIrox Gamesは3月5日、『Bongo Cat』を配信した。対応プラットフォームはPC(Steam)。基本プレイ無料で日本語にも対応している。本作はリリース後まもなく多くのユーザーから好評を集めている。

『Bongo Cat』は、海外発の同名ネットミームを題材にしたとみられる放置クリッカーゲームである。起動するとデスクトップのタスクバー上に小さな白い猫が現れる。猫はクリックやキー入力の操作に反応して両手でばしばしとタスクバーを叩き、そのたびにカウンターの数字がポイントとして増えていく。30分おきに1000ポイント支払って宝箱を開けるとアイテムを入手。インベントリに追加されたアイテムは猫に着せ替え可能な装飾品となっており、クリックと放置により装飾アイテムを集めていくのだ。

30分おきに入手可能な装飾アイテムには、CommonからLegendaryまで5段階のレア度が存在。最高レアとなるLegendaryは50万分の1のドロップ率が設定されている。これらの装飾アイテムはフレンド間で交換したり、Steamコミュニティマーケットにて売買したりすることも可能だ。同じレア度のアイテム10個と引き換えに、1段階上のレア度のアイテムを入手できる仕組みも用意されている。また、装飾アイテムはアップデートで追加されていく予定となっており、本作のアイテムストアで購入することで開発者への支援も可能だ。

限定スキン

本作は、2月に開催された「Steam放置ゲームフェス」においてデモ版が配信され人気を博していた(関連記事)。なお現在でもデモ版はインストール可能ながら、入手したアイテムは引き継ぎできないので留意されたい。デモ版を30分プレイするとLegendaryの限定アイテムを2つ入手できるため、まずはデモ版をプレイしてアイテムを集めるのもいいだろう。筆者は先に製品版をプレイしてしまったものの、その後でもデモ版を30分間プレイすると限定アイテムが入手できることを確認できた。

デモ版で注目を集めてリリースされた本作は、さっそく多くのプレイヤーに遊ばれ好評を博している。本稿執筆時点で、Steamユーザーレビューは158件のうち96%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。猫のかわいさのほか、作業の邪魔にならない配置やカウンターの仕組みなどが評価されているようだ。またSteam同時接続プレイヤー数は、リリースから1日も経たずにピーク時4143人を記録(SteamDB)。すでにデモ版の同時接続プレイヤー数を超える盛り上がりとなっている。

ちなみに、アイテム売買可能なクリッカーゲームとしては『Banana』の存在が挙げられるだろう(関連記事)。同作ではBotと思われる不自然なプレイヤー数の増減が観測され、一時はSteam歴代8位となる約92万人もの同時接続プレイヤー数を集めていた。また、コミュニティマーケットにおいては、本稿執筆時点の最高額として約14万円のバナナが出品されている。

『Bongo Cat』のコミュニティマーケットにおいても、すでに装飾アイテムが出品されており、売買が活発になっていけば同じようなBotが参入してくる可能性もある。とはいえ、本作は宝箱が一定のタイミングで出現するために、ポモドーロタイマーとしても利用できるかもしれない。またキー入力やクリックが一定数ないと宝箱が開けられないために、半ば作業を強制されるという点では、「実用性のある」放置クリッカーゲームといえるだろう。今後のさらなる盛り上がりにも注目される。

『Bongo Cat』はPC(Steam)向けに無料配信中だ。

Haruki Maeda
Haruki Maeda

3DアクションRPGと犬をこよなく愛するPCゲーマー。『フォールガイズ』のようなわちゃわちゃ系も大好きです。

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