宇宙暗号SFミステリー『ステラーコード』無料デモ版配信開始。「資料」をもとにプレイヤーも神秘を追う、天才義妹との謎調査

フラガリアは3月4日、『ステラーコード』の体験版を公開した。本作は天才義妹と宇宙の神秘へ挑む、SFミステリービジュアルノベルゲームである。

ビジュアルノベル制作チームのフラガリア(Fragaria)は3月4日、『ステラーコード』の体験版を公開した。同作はPC(Steam)向けに、2025年8月発売予定。体験版はSteamおよびBOOTHにて無料公開中となっている。

『ステラーコード』は、円筒状物体の発見をきっかけに天才義妹と宇宙の神秘へ挑む、SFミステリービジュアルノベルゲームである。主人公の佐藤大地は、人工衛星を研究する大学4年生だ。彼は卒業論文のため、夏休みを利用して実験をおこなっていた。しかし10日ほど前から、衛星との通信は失敗続き。山際で通信ができなくなる原因不明の異常により、実験は進んでいなかった。

そんなある日、大地のもとへ新しくできた妹の瞳が訪ねてくる。彼女は小学校の終わりごろに渡米した、ノーベル賞確実と目される天才少女。渡米した大地の父と瞳の母が3か月前に再婚したため、大地と瞳は義理の兄妹になっていた。

来日した瞳から助言を受けた大地は、通信失敗の原因を探るべく、大学の裏山を探索していく。すると、裏山には謎の円筒状物体が落ちていた。未知の円筒状物体が発する暗号。SMSで送られてくる謎の警告文。ボトルを狙う組織の存在。興味本位で円筒状物体を調査する大地と瞳は、地球をかけた謎解きに挑むことになる。天才義妹と共に宇宙の神秘を解き明かす、新時代のSFミステリーが繰り広げられる。

宇宙の神秘にまつわる物語は、インタラクティブな謎解きと共に展開される。本作は基本的にはビジュアルノベルとなっている。立ち絵やCGによる演出をまじえつつ、テキストによって物語が表現されていくのだ。

また本作では、大地と瞳が暗号や謎と相対する際に、プレイヤー自身も謎を解くことになる。具体的には、謎解きシーンではいくつかの選択肢と謎解きに必要な資料が提示される。宇宙や暗号に関する資料を読み、作中の手がかりなどを分析して謎を解くわけだ。選択肢は多数あるため、しっかり謎と向き合う必要がある。間違えてもペナルティはなく、場合によっては総当たりでも解けるようだ。謎解きパートによって、プレイヤーも登場人物たちと一緒に謎を追っていくのだろう。

なお本作は、宇宙や物理に関する基本知識がなくともプレイ可能。選択肢の中には、瞳がヒントをくれるものも存在している。謎解きについては、ストーリーをより楽しくするためのギミックと位置づけられているそうだ。

本作は、ビジュアルノベル制作チーム(同人ゲーム制作サークル)のフラガリアが手がけている。過去作としては、『カガミハラ/ジャスティス』『イハナシの魔女』をリリースしている。前作『イハナシの魔女』では、記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー558件中96%の好評を得てステータス「圧倒的に好評」を獲得。王道のボーイミーツガールとしてプレイヤーから高く評価されており、コンソール版なども発売されてきた。なお累計販売本数は3万本を突破しているそうだ。

今回公開された『ステラーコード』の体験版では、約2時間ほどの内容がプレイできる。大地と瞳が宇宙の神秘を追うストーリーは、説得力のある証拠や理屈と共に展開。ストーリー上では、複数の謎解きパートも用意されている。体験版なので当然物語の途中までではあるものの、テンポよく進むストーリーには多くの謎や驚きがあり、先の気になる内容が繰り広げられていた。なお体験版のスクリーンショットや動画は、SNSや動画投稿サイトで共有可能。クリア後にはアンケートも用意されている。

『ステラーコード』はPC(Steam)向けに、2025年8月リリース予定。体験版はSteamおよびBOOTHにて無料公開中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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