「ヴァンサバ風戦闘×街作り」融合ゲーム『Cast Out Colony』じわじわ好評集まる。コロニー作りで成り上がる虫ローグライク

インディーゲームデベロッパーのWooshidoは日本時間3月4日、『Cast Out Colony』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。本稿執筆時点で日本語対応はされていない。本作のユーザーレビューには、さっそく好評が寄せられている。なお本作のキャラクターたちはデフォルメされているものの昆虫やその他の節足動物をモデルとしているため、虫が苦手な方は注意してお読みいただきたい。
『Cast Out Colony』はいわゆるサバイバー系の戦闘と街作りシミュレーションが融合したゲームである。プレイヤーはコロニーを追放された1匹の虫となり、捕食されないよう生きのびながら自らの新たなコロニーを作ることになる。
ゲームプレイは大まかに、捕食されないよう立ち回るバトルと、自分のコロニーを発展させていく建築の2パートに分かれている。まずウェーブ制のバトルを通じて、通貨に相当する紫色の花のコイン(Flower Coins)を獲得する。Flower Coinsはコロニーの発展やキャラクターの永続的強化、新キャラの解放などに用いることができる。この2つのパートを行き来してより強くなり、より賑やかなコロニーを作ることが目的となっている。

バトルでは『Vampire Survivors』を彷彿とさせる大量の敵が襲いかかってくる。戦闘中のレベルアップで各種スキルをレベルアップさせ、一緒に戦ってくれる仲間の虫を呼び、長く生存することを目指す。画面下部中央にあるゲージが溜まったらキャラクター固有の必殺技をお見舞いすることも可能。ピンチの状況からの起死回生の切り札となるだろう。バトルにはいくつかのモードがあり、エンドレスモード以外では脱出のためのゲートが開くようになっている。引き際をきちんと見極め、食べられてしまう前に脱出するのも重要だ。

コロニー作りは、ゴミや石ころや雑草でいっぱいの土地からスタートする。邪魔なものを取り除いて土地を切り拓き、施設を作って発展させていくうちに、新たな仲間を迎えることもできる。仲間が増えれば1匹では撤去できなかった石ころや大きなゴミを撤去できるようになり、さらに土地が拡張され、新たな施設が増えていく。そうしてコロニーを発展させるうちに、バトルで有利に働く永続的強化が獲得可能というわけだ。

また本作に登場する虫は多種多様だ。主人公のTATOはダンゴムシがモチーフのようだが、仲間となる虫たちはそのほかにも大勢いる。たとえば気弱なバッタのLEEP O’NARDO、巨大ロボのような必殺技を持つトンボのMIGHTY GREEN、筋肉ムキムキマッチョマンなカブトムシIRONCHADなど、個性的なキャラクターがコロニーに加わってくれるようだ。なるべく愛らしくなるようデザインしているとのことで、それぞれの虫にどのようなデフォルメが加わっているか眺めるのも楽しいかもしれない。

そんな本作のレビューは本稿執筆時点で56件とそれほど多くはないが、そのうち96%が好評とする「非常に好評」のステータスを獲得している。レビューの内容としては、コミカルなグラフィックで描かれた虫のデザインがかわいらしいという声があり、アートスタイルが好評となっているようだ。またサバイバー系の戦闘の中毒性と、その合間に繰り広げられるゆったりとした街づくりフェーズの繰り返しがとにかく楽しいという声が多く、バトルと街作りの2つの要素がうまく融合していることがうかがえる。
『Cast Out Colony』はPC(Steam)向けに配信中。現在は一週間限定セールが開催されており、3月11日まで定価の20%オフとなる税込800円で購入可能。本稿執筆時点で日本語対応はされていない。