戦略的ターン制ローグライク『Shift’n Slay』Steamでじわじわ評価される。狙撃・筋肉・罠、自由にビルドを組みつつ“死に戻り”で敵を蹴散らす

DREBOT game studioは2月28日、『Shift'n Slay』をSteam向けにリリースした。本作はターン制で繰り広げられる戦略ローグライクゲームだ。3月14日まで定価20%オフのセールも実施中。

インディーデベロッパーのDREBOT game studioは2月28日、『Shift’n Slay』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)、ゲーム内は日本語表示に対応している。本作のレビューは件数こそ多くはないが、高い評価を獲得している。

『Shift’n Slay』はターン制で繰り広げられる戦略ローグライクゲームである。プレイヤーはサイバーパンクの世界で、限られた弾薬や自らの膂力を活かし、敵を倒してステージを攻略していく。遮蔽物で敵の攻撃を免れ、時には置かれている椅子なども駆使して攻略していく、パズルのように緻密なバトルが特徴だ。

プレイヤーは多数の敵に対して一人で戦いを挑むことになる。敵の配置にはランダム性があるため、毎回同じ解法は通じない。常に敵の配置を観察し、先のことをイメージしながら次の一手を考える必要がある。ストアページの紹介にも書かれている通り、ミスは死を意味する。リリースに先立って公開されたトレイラーでも、敵を多く倒すのに夢中になるあまり無防備に敵の射線上に身体をさらしてしまい、一撃でやられている様子が紹介されている。

攻略するステージは高層ビルの1フロアのようになっていて、フロアごとに区切られている。フロアに生存している敵の一覧は画面上部に表示されており、残りの弾薬数と相談しながら効率的に撃破していくクレバーな戦いが求められる。

フロア同士をつなぐ通路には端末のようなものが置かれていることがあり、これを使うことでプレイヤーの強化を行うことが可能だ。強化の候補は1度に3つ表示され、好きなものを選ぶことができる。銃火器を強化して遠距離戦に特化するか、肉体を強化して徒手空拳の鬼となるか、はたまたトラップや薬品を使って敵を翻弄するか、さまざまなビルドの方向性があるようだ。

なおプレイヤーの目的は“企業のクソ野郎ども”によって作り出された時間のループを打破することだとされている。トレイラーの紹介には「自分の死すらも自らの有利に働く」「死は敵ではない、武器だ」という言葉も確認できる。プレイヤー自身も時間遡行の能力を持ち、失敗しても何度も“死に戻り”をしながら目的の達成に近づいて行くのであろう。

そんな『Shift’n Slay』のレビューは本稿執筆時点で51件とそう多くはないが、96%が好評の「非常に好評」のステータスを獲得している。ターン制のストラテジーゲームとしての戦略性もありつつ、ステージごとに獲得できる報酬で、各プレイヤーのプレイスタイルに沿ったビルドで戦える点が好評だ。またバトルの戦略性はもちろんのこと、サイバーパンクな世界観で繰り広げられるストーリーも好評。声優の演技などの演出面も没入感を高めるとして評価されている様子だ。なお記事執筆時点で音声については英語のみの対応となっている。

一方で、ターン制ストラテジーゲームをプレイするユーザーからは、少し不満の声も届けられている。ステージ上に存在する本棚を倒して敵を潰したかった、スツールやテーブル越しの射撃ができないなど、自分の思いつく戦略が実現できない不自由さや直感と実装におけるズレを課題とする声が見られる。なお本作は既に、デイワンパッチとしてバグ修正や調整をおこなうアップデートが配信されている。DREBOT game studioによればいくつかの問題やバグは把握済みだとしており、一部レビューにて指摘されている点も改修されていくのかもしれない。

『Shift’n Slay』はPC(Steam)向けに配信中。現在はリリース記念セールが開催されており、3月14日まで定価の20%オフとなる税込960円で購入可能だ。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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