“災厄の兵器”が“最弱の少女”を守るゲーム『IZON. 第1節~封厄ノ塔~』Steamにて3月21日配信へ。異形たちの共依存と滅びの物語
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クリーク・アンド・リバーは2月28日、『IZON. 第1節~封厄ノ塔~』を3月21日配信開始すると告知した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格は税込1500円。発表にあわせて、ファイナルトレイラーが公開されている。
『IZON. 第1節~封厄ノ塔~』は、災厄の兵器が最弱の少女を守って戦い、やがて依存し合っていく、異形たちの共依存アドベンチャーゲームである。本作の舞台は、ふたつの異なる地が砂時計のように繋がった世界だ。ミヤコには、自らの咎を捧げて道徳的であるとする人々が暮らす。ハコニワには、咎を核として生まれた異形たちが暮らしており、2つの世界は循環によって永く均衡を保っていた。しかしある時、咎の受け皿であるハコニワに異常が生じ、ミヤコに住む人々の魂も取り込むようになってしまう。魂を奪われ続けるミヤコは衰退し、滅亡の危機にひんしていた。
主人公の1人である虚人は、世界を燃やし尽くした災厄の破壊兵器だ。彼は永く封印されていたが、ある時創造の力をもつ少女・智人が現れて、封印が解かれる。破壊兵器である最強の虚人と、創造の力をもつ最弱の智人。二人がやがて依存しあっていく中で世界は動き出し、ゆるやかな滅びの物語が描かれる。
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災厄の兵器である虚人は、智人を守りながら戦いを繰り広げる。本作でプレイヤーは虚人を操作して、異形たちの世界であるハコニワを冒険していく。虚人は最強の兵器であるため、敵の攻撃を受けても傷ひとつ付かない。しかし智人は特異な生まれのためハコニワの中でももっとも弱い存在であり、攻撃を数発受けると命を落としてしまう。本作でプレイヤーは、智人を抱えて進むなど、彼女を守りながら敵を殲滅していく。智人を守っている間は全力を出せないなど、守るか戦うかの状況に応じた判断が問われるようだ。
要素としては、智人は創造の力を使って進むべき道を創り出せる。ハコニワはさまざまな異形の生命が息づく豊かな世界とされており、智人の命を狙う怪しげな者たちも登場するそうだ。
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本作では、フリーの造形作家であるYoshi.氏が原作/ディレクターを務めている。同氏はかつてプラチナゲームズに所属していたクリエイター。同氏はカプセルトイなどとして展開中の「紡ギ箱」を手がけており、同作が本作の世界観のもとになっているそうだ。同氏による異形たちや世界観も本作の特徴といえるだろう。
クリエイターとしては、同氏と同じゲーム会社に所属していたいちみ氏がシナリオ/プランナー、ヨウスコウ氏がリードプランナーとして参加。開発はクリーク・アンド・リバーによる開発スタジオ「C&R Creative Studios」が、Yoshi.氏と共同で担当している。2024年6月に開始されたクラウドファンディングでは、935人の支援者から約3698万円の資金を集めて、開発が進められてきた。なお、『IZON. 第1節~封厄ノ塔~』では、2人の出会いの物語が展開。Steamでは、体験版も配信中となっている。
『IZON. 第1節~封厄ノ塔~』はPC(Steam)向けに、通常価格税込1500円で3月21日配信予定だ。