キャラの移動跡が「足場」として実体化するフリー短編『トレイルレイル』製品化へ。ゴリ押しも可能な話題作、講談社とタッグ組む

『トレイルレイル』は、キャラクターの軌跡を実体化させてステージを攻略する、短編アクションパズルゲームである。

講談社ゲームクリエイターズラボは2月28日、『トレイルレイル(仮)』を発表した。ブラウザ向けに公開中の『トレイルレイル』をベースとした作品が、同施策のフルサポートを受けて開発されていくようだ。

公開中の『トレイルレイル』は、キャラクターの軌跡を実体化させてステージを攻略する、短編アクションパズルゲームである。同作でプレイヤーは少女を操作して、各ステージ内のゴールを目指していく。

少女はステージを進んでいくと、少女自身の動いてきた軌跡を実体化させる能力を手に入れる。実体化させた軌跡は物理的な影響を受けるため、押したり傾かせたりなどが可能。実体化させた軌跡を使って段差を乗り越える、谷を超えるなど、軌跡を活用するステージ攻略が繰り広げられていた。ゴールにたどり着ければクリアとなるため、攻略はプレイヤー次第。多少強引な攻略が可能な点も特徴だ。なお同作は、2025年1月にブラウザ向けとして公開。開発者オクトレイン氏による公開告知ポストは、記事執筆時点で5000リポストを超えるなど、X上にて注目を集めていた。

今回の発表では講談社ゲームクリエイターズラボの新しいラボメンバーとして、オクトレイン氏が発表。同インディゲームクリエイター支援プロジェクトのフルサポートを受けて、オクトレイン氏による『トレイルレイル(仮)』の開発が進められるようだ。

同氏のコメントによれば、本作ではシンプルだけど奥深いゲームを目指して制作を進めていくとのこと。プレスリリース内の選評によれば、プレイヤーが歩いた軌跡が足場になる直感的な操作、シンプル故にギミックの工夫が光る点や、力業で攻略可能なところなどが採択に繋がったようだ。

現在ブラウザ向けに公開中の『トレイルレイル』は、想定プレイ時間15分から30分程度と短く、もっと先が遊びたいと思わせてくれる作品だった。タイトルやゲーム画面なども考慮すると、そんな『トレイルレイル』のギミックをベースとしたより本格的なゲームが、サポートを受けて開発されていくのだろう。

なお『トレイルレイル(仮)』を手がけるオクトレイン氏は、斬新なゲームが好きだという個人ゲーム開発者。『トレイルレイル』以外には、レトロな見下ろしRPG風の画面を2Dアクションとして登っていく『登山勇者』など、多数の作品を公開している。

『トレイルレイル(仮)』は、開発中。『トレイルレイル』は、ブラウザ向けに公開中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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