ハイテク外骨格FPS『La Quimera』発表。最大3人プレイ対応、元『Metro』シリーズスタッフらが独立して手がける荒廃近未来シューター

Reburnは2月28日、『La Quimera』を発表した。近未来の荒廃世界を舞台とするCo-op対応FPSだ。

デベロッパーのReburnは2月28日、新作SFシューター『La Quimera』を発表した。発売日などは未定となっている。Steamストアページとトレイラー映像が公開された。

『La Quimera』は、近未来のラテンアメリカを舞台にしたSFシューティングゲームだ。2064年、一連の自然災害によって多くのシステムが失われ、国家の大半が崩壊を迎えた世界。小国に分裂した人間社会においては、軍隊に代わって雇われの傭兵部隊が大きな力を持つことになる。プレイヤーはPMC(民間軍事会社)の工作員となり、ハイテク武器や外骨格スーツを用いて、敵対勢力との戦いに挑んでいく。シングルプレイに加えて最大3人協力プレイに対応する見込み。


時代が未来ということもあり、本作には先進的なテックが多数登場する。プレイヤーは武器・アビリティ・外骨格をそれぞれカスタマイズできるという。公開された映像の中では、左手を構えることで、体の周りに小さな機械を展開するようなシーンがあった。これが外骨格の機能なのかアビリティであるのかは定かではないが、未来の技術を活用したさまざまなアクションが楽しめるとみられる。さらに、敵として戦うのは人間だけではない。四足歩行の獣のようなロボットや大きな翼の生えた戦闘機などが映っており、これらメカとの戦闘にも重きがおかれているようだ。

先述のとおり本作はシングルプレイに加えて最大3人協力プレイに対応している。加えて、どちらで遊ぶ場合でもストーリーを進められるとのこと。どのようなゲーム設計になっているのかは気になるところだ。また、美麗なグラフィックで、崩壊し廃墟となった大都市や木々生い茂るジャングルなどが描かれていくという。兵器による大迫力の爆発表現やリアルなフェイシャルアニメーションも印象的だ。

本作の開発を行うReburnは、『Metro』シリーズを手がけた老舗スタジオ4A Games Ukraineの一部のメンバーらによる新しいスタジオだ。今回の発表を受けて、「4A Gamesがリブランディングを行なった」と多くのメディアが報じたが、4A Gamesはすぐさまこれを否定。ウクライナスタジオを含め、4A Gamesはそのままの形で『Metro』シリーズなどの開発を行なう意向を表明した。一方で同社は、Reburnには同社の元スタッフが一部在籍していることは認めており、新作発表を祝福している。

事の発端は2014年まで遡る。4A Gamesの拠点であるウクライナでは当時、ロシアによるクリミア併合が発生。危ぶまれる情勢を踏まえ、同社はマルタに新しいスタジオを作ることを決定した。それ以降チームは2つに分かれ、ウクライナとマルタでそれぞれ運営されることになった。その後、2020年にマルタスタジオはゲーム企業Embracer Groupに買収されている。そういった経緯もあり、ウクライナスタジオがこの度再出発となったのではないかという憶測が流れていた格好だ。とはいえ先述した4A Gamesの声明を見るに、同社のウクライナスタジオも健在とみられる。Reburnはあくまで一部のスタッフが独立して新生したスタジオということだろう。

いずれにせよ、4A Gamesで実績を重ねたメンバーたちが集まって作る本作。披露された情報からはリッチなグラフィックや特徴的なゲームシステムなどが確認可能で、続報にも期待したい。

『La Quimera』はPC(Steam)向けに発売予定。発売時期は未定だが、Steamストアページが公開中だ。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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