物理演算荒ぶり協力ホラー『R.E.P.O.』いきなり人気爆発。ハプニング多発で「笑いときどき恐怖」な貴重品回収

semiworkは2月26日、協力型ホラーゲーム『R.E.P.O.』の早期アクセス配信を開始した。「物理演算ベース」のホラーゲームである点が特徴で、早くも多くのプレイヤーが集っている。

デベロッパーのsemiworkは2月26日、協力型ホラーゲーム『R.E.P.O.』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。「物理演算ベース」のホラーゲームである点が特徴で、配信開始直後から多くのプレイヤーが集っている。

『R.E.P.O.』は「物理演算ベース」の協力プレイ対応ホラーゲームだ。重さや当たり判定など、ゲーム内のオブジェクトはすべて物理法則に従って動く。シングルプレイに加え、最大6人でのオンライン協力プレイに対応しており、近くの人と会話ができる近接ボイスチャットが実装されている。『Phasmophobia』や『Lethal Company』などのような、フレンドと賑やかにもプレイできるホラーゲームとなっている。


本作の目的は、廃墟から貴重品をなるべく多く持ち帰ること。ゲームがスタートすると、絵文字のような見た目のキャラクター「Taxman」によってノルマと脱出地点が決定される。ステージに点在する貴重品にはそれぞれ価格がついており、落としたりぶつけたりしてしまうとその数字がどんどん減ってしまう。貴重品は、金のトロフィーやピアノなど大小さまざま。中には、掴んでいる間逆にプレイヤーが回ってしまうオルゴールなど、ユニークなものも用意されている。専用のカートを活用しながら、貴重品をできる限り丁寧に脱出地点まで運んでいくのだ。ノルマの金額分の貴重品を集めたら、脱出地点にある粉砕機にかけてステージクリアだ。ただし、自分が押しつぶされないように注意。成果に応じてお金を獲得できる。

各ラウンドの合間には、プレイヤーは「サービスステーション」に立ち寄ることになる。ここにはショップがあり、獲得したお金を使ってアイテムなどを購入することができる。特殊な効果をもった装備に加え、プレイヤーの速さや掴める範囲などが強化されるアップグレードなどもあり、適切な選択が求められる。

そんなプレイヤーたちを妨げるのは、廃墟に蔓延るモンスター。プレイヤーを発見すると襲い掛かってくるモンスターから逃げつつ、貴重品を求めて廃墟を探索する必要がある。もちろん、ステージやモンスターにも物理法則が適用されるので、逃走中に壁にぶつかったり、モンスターによってステージや貴重品が壊れたりすることも。メインとなるのが“物集め”という比較的ゆったりしたゲームプレイであるため、モンスターに出会った際にはその分緊張が走る。

本作は、2月26日の早期アクセス配信開始からさっそく多数のプレイヤーを集めている。本稿執筆時点での最大同時接続プレイヤー数は1万2000人を記録(SteamDB)。またSteamユーザーレビューでは現時点で1000件以上のうち98%が好評とする「圧倒的に好評」ステータス。新作としてロケットスタートを切っているといえそうだ。

本作は、「物理演算ベースのホラーゲーム」であるという点で人気を集めているようだ。オブジェクト同士が互いに影響しあうこのシステムは、プレイするたびに新たな体験を生んでくれる点が特徴。ゲーム内のオブジェクトやモンスターが多く入り乱れる場面では、オブジェクトがぶっ飛ぶといった奇天烈な挙動もしばしば起こる。そうした持ち味によるマルチプレイ時の賑やかさや、ハプニングが笑いを誘う点が評価を受けているようだ。

Twitchなどでもさっそく人気タイトルとなっており、こういったおかしな挙動などの笑えるシーンがSNSや配信でどんどん拡散されていることも、本作が多くのプレイヤーを獲得している理由かもしれない。『Lethal Company』などと同じく、「怖い」と「面白い」の寒暖差から大きなブームを巻き起こしているのだろう。

なお本作の早期アクセス配信期間は半年~1年間を見込んでいるとのこと。プレイヤーのカスタマイズ要素のほか、新たなステージ・敵・装備・アップグレードなどが実装されていく予定だ。正式リリース時には値上げも予定されているとのこと。今後の展開も注目されるところだろう。

『R.E.P.O.』は、PC(Steam)向けに早期アクセスで配信中だ。3月6日まで定価の20%オフとなる960円で販売中。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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