生きるの大変ホラーFPS『Total Chaos』7月24日配信へ。空腹・疲労・出血に気を配り怪物巣食う孤島サバイバル、「発狂」も戦略のうち
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パブリッシャーのApogee Entertainmentは2月26日、『Total Chaos』を現地時間の7月24日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。
『Total Chaos』はサバイバルホラーFPSだ。本作の主人公は沿岸警備の仕事をしていたが、ある日嵐に遭遇して船が難破。古い炭鉱が存在する奇妙な島に流れ着く。Fort Oasisという名のその島には怪物らが巣食っており、生きた人の気配はないにもかかわらず、手持ちのトランシーバーからは正体不明の声が響いていた。プレイヤーはトランシーバーの声に導かれながら島を探索し、廃坑に隠された謎を解き明かしていくことになる。
本作は『DOOM II』向けの大型Mod「Total Chaos」を再構築し、スタンドアローンのゲームとして制作されている作品だ。開発にはUnreal Engine 5が利用されており、グラフィックのリマスターなど数々の改良が施されているという。
そんな本作のゲームプレイでは、クラフトシステムを活用して武器などを制作しつつ、怪物らと戦いを繰り広げていくことになる。本作には銃火器も存在するが、弾薬は希少とのこと。強力な武器はいざというときに備えて温存しつつ、その辺に落ちていたレンガや即席の斧、火炎瓶などの間に合わせの武器で敵に対処していくことになる。
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一方本作のアイテムには重量が設定されており、あまり荷物を持ちすぎると主人公の動きが遅くなっていく。また敵はプレイヤーの攻撃パターンを学習し、こちらの予測を外すような行動をしてくるという。さまざまな状況に対応できるような装備を持ち歩きつつ、あまり重くなりすぎないようにする荷物管理が求められるようだ。
また本作には体力のほかに出血・疲労・空腹といったパラメーターも存在。食料や注射器などさまざまなアイテムを摂取し、主人公の体調を管理する必要がある。さらに本作には狂気システム(Madness system)なるものも存在。狂気は主人公に幻覚を見せ、惑わすこともある一方で、隠された道や財宝へと導くこともあるそうだ。ときに狂気すら利用して、探検を進めていくことになるのだろう。
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本作を手がけるTrigger Happy Interactiveは、ニュージーランドに拠点を置くゲームスタジオだ。上述のMod版「Total Chaos」を制作した、Sam Prebble氏によって設立された。スタジオとしては過去にハイスピードFPS『Turbo Overkill』を開発している。同作はスピード感あふれるゲームプレイや激しい戦闘などが好評を博し、Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で約5500件中95%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。商業デビュー作として高評価作品を手がけた同スタジオより、創設者が過去に制作したModがオリジナル作品として改めてリリースされるかたちだ。
『Total Chaos』はPC(Steam)向けに、現地時間の7月24日に配信予定だ。また現在Steamストアページではデモ版が配信されている。