ネット絵師体験シミュ『ぎゃるぼっち』発表、Steamにて2025年発売へ。“神絵師”を目指す底辺女絵師の1年は、常に破滅と隣り合わせ
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パブリッシャーのラウンドゼロ株式会社(ROUND ZERO, Inc.)は2月22日、『ぎゃるぼっち』を発表した。同作はPC(Steam)向けに、2025年発売予定。発表にあわせて、Steamストアページが公開されている。
『ぎゃるぼっち』は、底辺女絵師がSNSへのイラスト投稿によって神絵師を目指す、インターネット絵師体験型シミュレーションADVである。本作の主人公は底辺女絵師だ。彼女は絵師としての活動がまったく上手くいかず、嘆いてばかりで最後の心の拠り所だった恋人にまで振られてしまう。ぼっちになってしまった彼女は、新しく「あいみすU」名義を作り、再起を図る。元恋人を見返せるぐらいの神絵師を目指して、インターネットで活動していくのだ。ただし主人公のあいみすUは、「現実を見ないといけない年齢」であるため、自由に絵が描けるのは1年だけなのだという。1年間で神絵師になろうとする、女絵師の戦いが繰り広げられる。
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主人公のあいみすUは、フォロワー稼ぎのために生み出した男性オタクが好きそうなキャラクター「ぎゃるちゃん」のイラストを投稿して、フォロワーを増やそうとする。まずはPCを使って絵を描いていく。本作では絵の制作工程が線画、塗り、仕上げの3段階に分けられている。スクリーンショットでは、イラスト制作ソフト風の画面が映されている。詳細は不明ながら、絵を描く各工程をプレイヤーが体験していくそうだ。
キャラクターや背景を描いたあとは、セリフを入れてバズる可能性を高める。セリフの作成時には、ぎゃるちゃんとのデートを想像しながら、臨場感のあるセリフを考案。画像を見る限り、彼女のセリフに対して回答を考える形式で、セリフを決定する。本作では、セリフ付きのイラストを制作し、SNSへ投稿することで、神絵師へと一歩ずつ近づいていくわけだ。
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本作ではイラストの制作に、1枚あたり1週間の時間がかかる。イラストの制作以外に、過去の絵の再投稿や、アプリを使った息抜き、反応を参考に次の投稿内容を調整するといった行動も可能。主人公あいみすUの絵師活動は、プレイヤーのブランディング次第で変化していくという。また創作活動に「病み」はつきものとされており、成功以外に破滅エンディングも用意されている。1年間の絵師活動によって、破滅や成功が描かれるのだろう。
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本作は、企画・原作・原画・シナリオおよび主人公を、絵師のあいみすU氏が担当している。同氏はX(旧Twitter)アカウントにて「徐々にデレ味が増してくツンデレギャル」シリーズなどのセリフ付きイラストを、少なくとも2024年2月頃から投稿してきた。主人公と称されているとおり、同氏の活動などがモデルになっているのだろう。
またパブリッシングを担当するラウンドゼロ株式会社は、開発にも携わっている。公式サイトによれば、同社は出版社としての活動や、ゲーム部門でのフリー/同人ゲームのSteam版発売などを手がけてきたそうだ。
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『ぎゃるぼっち』はPC(Steam)向けに、2025年発売予定だ。