『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター』、iOS版のみ突如配信終了&返金対応へ。「買った有料コンテンツ遊べない不具合」が解決しなかったため
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スクウェア・エニックスは2月13日、『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター』(以下、FFCC リマスター)について、iOS版のみ配信終了かつ返金対応をおこなうと発表。有料コンテンツへの課金に関する仕様変更による不具合について、アプリ側での完全な対策が取れなかったためだという。
『FFCC リマスター』は、ニンテンドーゲームキューブ向けに発売された『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』のリマスター版だ。PS4/Nintendo Switch/Android/iOS向けに2020年8月にリリースされた。本作はオリジナル版が現代機向けに美しく蘇っただけでなく、キャラクターボイスや新システムの導入、各種族のキャラクターバリエーションの追加、本編クリア後にプレイできる高難度ダンジョンおよびボスの追加を実施。さらに、クロスプラットフォームのオンラインマルチプレイにも対応している。
本作について2月13日、公式ブログにてスクウェア・エニックスが声明を発表した。発表によると、iOS版『FFCC リマスター』にて、今年1月24日頃より、「本編」をはじめとするすべての追加コンテンツを購入したプレイヤーが、有料で遊べるはずの内容をプレイできなくなるという不具合が発生していた。
この不具合は、「追加課金に関する仕様変更」が原因だったとのこと。しかしスクウェア・エニックスの調査の結果、同不具合はiOS版『FFCC リマスター』のアプリでは完全な修正と新たな仕様への対応ができないとの判断に至ったそうだ。そのためサービスの再開が困難となり、iOS向けの配信は終了することとなったようだ。
ちなみにApp Storeについては、2025年1月24日以降、「レシート署名の中間証明書」に関する変更が適用されている。中間証明書とは、インターネット上で通信をする場合に、本人証明をおこない、正当性を証明する電子証明書のひとつだ。Appleは1月24日より、アプリおよびアプリ内課金の購入証明において、「SHA-256暗号化アルゴリズム」を使用するよう変更しているのだ。同アルゴリズムに対応していない場合では、購入証明レシートの検証が失敗するとのこと。検証に失敗するとユーザーが購入したコンテンツにアクセスできなくなる可能性もあるといい、今回のiOS版『FFCC リマスター』における不具合は、明言されていないものの本件が原因となっている可能性はありそうだ。
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またiOS版『FFCC リマスター』のサービス終了にともない、ユーザーへの返金対応が実施されるとのこと。2024年1月以降に追加コンテンツを購入したプレイヤーは、2025年8月31日までにサポートセンターまで連絡をすると、購入金額が返金されるとのこと。連絡に際しては対象期間内に購入したことを証明できるApp Storeの「購入履歴」画面のスクリーンショットを添付する必要がある。詳細については、サポートセンターを確認されたい。なお今回の不具合はiOS版のみのもので、PS4/Nintendo Switch/Androidに向けては、今後も販売とサービスを継続していくとしている。
『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター』はPS4/Nintendo Switch/Android向けに配信/販売中だ。